2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310195
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
町 博光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10116668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松見 法男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40263652)
有元 光彦 山口大学, 教育学部, 助教授 (90232074)
崎村 弘文 久留米大学, 文学部, 教授 (50136826)
西村 浩子 松山東雲女子大学, 人文学部, 助教授 (20248339)
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Keywords | 天城町 / 沖永良部 / 喜界町 / 世代差 / 個人差 / 伝統的方言 / 共通語化 / 奄美普通語 |
Research Abstract |
本年度は、まとめの年と言うことで、資料収集のための調査を1回、確認調査を2回おこなった。また、報告書作成のための打合せ会議を1度おこなった。資料収集のための調査は、 (1)鹿児島県大島郡天城町浅間(8月24日〜27日、崎村担当) でおこなった。同様に、確認調査を以下の要領で行った。 (2)鹿児島県大島郡和泊町(3月23日〜26日、町担当) (3)鹿児島県大島郡喜界町(3月23日〜27日、西村担当) 今年度のまとめのための打ち合わせ会議を、広島大学で3月18日・19日におこない、方言資料の文字化の方法等について打ち合わせ、また得られた成果にっいての報告会を持った。今年度の成果も含めて、研究報告書にまとめる予定である。 この課題について、3年間の調査研究の結果、かなり詳細に奄美諸島の言語生活の状況が把握できるようになった。要点を以下に記す。 (1)年代ごとに見ると、70代のみが伝統的方言の使用者であり、50代ではかなり共通語的な言語生活である。ただし、個人的・場面的な言語使用の差が著しい。場面差・位相差については今後さらに研究の必要がある。 (2)30代以下においては共通語使用が一般的であり、奄美諸島において、伝統的方言はこの世代において失われたとされよう。ただし、島ごとの差は大きい。 (3)10代では、奄美諸島全体で方言が衰退し、共通語化が完了している。ただし、その共通語は「奄美普通語」と呼ぶべきもので、伝統的方言の特徴を一部取り入れたものである。
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Research Products
(1 results)