2004 Fiscal Year Annual Research Report
1930年代日本における中国人日本留学生の文学・芸術運動に関する総合的研究
Project/Area Number |
14310202
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
小谷 一郎 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60136009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間 信幸 東洋大学, 文学部, 教授 (80246769)
平井 博 東京都立大学, 人文学部, 教授 (80199033)
下村 作次郎 天理大学, 国際文化学部, 教授 (20148670)
絹川 浩敏 立命館大学, 経営学部, 助教授 (20288616)
権 純哲 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80253178)
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Keywords | 中国人日本留学生 / 1930年代 / 詩創造 / 大鐘 / 雑誌目録 / 研究者間のネットワーク化 |
Research Abstract |
1)関係資料の発掘、収集、整理とデータベース化 本研究にとって一次資料、関係資料の発掘、収集、整理は最も重要な作業の一つである。今年度も昨年度に引き続き、当初の研究計画に基づいて精力的に一次資料、関係資料の発掘、収集に努めた。その結果、これまで日本国内にはなかった<詩創造>など中国人日本留学生が関与した雑誌をマイクロフィルムのかたちで購入した。また研究代表者、分担者がそれぞれ中国、台湾に赴き、<大鐘>など、これまで日本国内になかった一次資料の発掘、収集を行った。資料はすべて埼玉大学に集中し、現在も整理、データベース化が進行中である。我々は、この中、データベース化を終えた33種の雑誌について『1920-40年代中文稀観雑誌目録(附著者別索引)・第2集』のかたちで汲古書院から公刊し、大方の便に供することができた。我々は今後も資料整理とデータベース化を進め、その成果を公開する予定である。2)研究者間のネットワーク化 昨年度に引き続き、今年度も全メンバー、研究協力者に呼びかけた研究会を開催した。その内容は以下の通りである。12月5日・第6回研究会「楊基振について」(報告者・愛知大学・黄英哲)、1月22日・第7回研究会「政治的現実と文学的現実」「「呉鳳伝説」の朝鮮での受容」(静岡大学・南富鎮)。これによって30年代日本における大陸、台湾、「満洲国」から来た中国人日本留学生の文化運動ついて新たな手掛かりを得、研究者間のネットワーク化を初歩的ながら確立できた。
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Research Products
(12 results)