2004 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット技術を活用したマルチリンガル言語運用教育システムと教育手法の研究
Project/Area Number |
14310218
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
川口 裕司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20204703)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高垣 敏博 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00140070)
三宅 登之 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40259213)
成田 節 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50180542)
吉富 朝子 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40272611)
林 俊成 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70287994)
|
Keywords | Web教材 / 機能シラバス / 言語教育 / 言語運用 / モジュール型教材 / 文法プロファイル / 教材評価 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは3つの班による研究が行われた。本年度は科研の最終年度であるため、それぞれの班が具体的な成果につながる研究を行った。 言語班は平成15年度から作成を始めた個別言語の文法プロファイルをフランス語,スペイン語,ポルトガル語,中国語,朝鮮語で作成し,これらをデータベース化した。今後,そのデータベースを基に個別言語的観点と通言語的な観点から、各言語の文法特徴を比較対照する。一方、個別言語の文法現象を情報工学の援助を得てコーパス解析し、当該言語に特有の文法構造を解明し、その成果の言語教材への応用の可能性をさぐった。また言語学班では平成15年度から音声研究を実施してきたが、今年度はフランス語の既存の発音教材を分析し,新しいより理論的な発音教材の開発を模索した。他方,トルコ語についても発音教材を開発するための先行研究に関する基礎調査が行われた。 評価班は平成15年度に本学大学院の21世紀COEが開発した発音教材の学内外の教員と学生によるアンケート調査を実施していたが,今年度は本科研プロジェクトの一環として,そのアンケート結果を集計し、統計処理を行い、発音教材の利点と問題点を指摘し、今後の改訂などに生かすための提言を行った。また平成15年度に会話教材の内容の改訂を目的とした、日本人および外国人留学生の学習ニーズ調査を行われたが,これについても本年度に調査結果をまとめ、会話教材の改良点と問題点の洗い出しを行ない、より効率的で学習者ニーズに適合した教材の実現のための提案を行った。英語会話教材については、クラスなどでの利用を考え、専用の教師用マニュアルを作成するとともに、教材を用いた教育手法について検討された。 情報班はこれまで行ってきた発音教材と会話教材のウェブ化をさらに推し進め、ユビキタス環境を構築する。本年度よりインターネット上の教材を本格的にe-Learning化する。e-Learning教材はユーザーのアンケート調査や利用者分析などを通じて今後評価される。あわせてインターネット技術を活用した言語教育およびその教育手法に関して、今後の可能性と情報工学の観点からみた問題点などについて検討された。 本年度は科研の最終年度であるため、上記の研究報告を約400ページの報告集にまとめた。
|
Research Products
(7 results)