2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ文化のアイデンティティと民族意識--多言語・多文化世界のダイナミズム
Project/Area Number |
14310227
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石川 達夫 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (00212845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木原 浩 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70116177)
藤野 一夫 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (20219033)
岩本 和子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60203410)
内田 正博 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10151888)
笹江 修 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (80036938)
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Keywords | ヨーロッパ・アイデンティティ / ヨーロッパ意識 / ヨーロッパの統一性と多様性 / イギリス |
Research Abstract |
今年度は各自の個別的な研究のほか、合同研究会として、内田正博「EU拡大--統一と多様性」(2004年6月28日)と笹江修「"The Rocking Horse Winner"の「拡張」と「挿入」」(2004年9月29日)を開いた。また、甲南大学文学部教授・井野瀬久美恵氏を招聘して、「『イギリス人』なるアイデンティティを支えたもの--黒い訪問者たち」(2004年12月7日)の題で講演会を開催した。 本研究は、1.多言語・多文化地域における文化的葛藤・融合と、2.他の言語・文化圏へと越境していった文化人における文化的越境・融合という、2つの問題に焦点を絞り、ヨーロッパにおける文化的交錯・葛藤・融合の具体的事例の考察を通して、独創的でありながらも高度な普遍性を持つ文化が多言語・多文化世界のダイナミズムからいかにして生み出されてきたのか、ということを明らかにしようとするものである。今年度の研究会では、拡大EUがどのようにヨーロッパの統一と多様性を確保しようとしているのかについて考察と討論を行い、また、イギリス文学を題材にヨーロッパのアイデンティティの問題について考察と討論を行った。また、講演会ではイギリスにやって来たインド人のアイデンティティの問題について報告と討論を行った。 今年度は4年計画の研究の3年目を終え、各自の研究を深めてきて、数点の論文を出した。今年度は特に、多言語・多文化地域としてのヨーロッパの統一性と多様性およびヨーロッパのアイデンティティの問題について、意義深い研究と討論を行い、知見を深めることができた。今後、残り1年で更に研究を深めて、まとまった成果を上げるように努力したい。
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Research Products
(7 results)