2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14320032
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
竹中 千春 明治学院大学, 国際学部, 教授 (40126115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABINALES Patricio 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (60314267)
藤原 帰一 東京大学, 法学部, 教授 (90173484)
国分 良成 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (20146567)
清水 展 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (70126085)
月村 太郎 神戸大学, 法学部, 教授 (70163780)
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Keywords | グローバル化 / アジア / 国民国家 / ナショナリズム / 民主化 |
Research Abstract |
大きな社会経済変動の中でアジア諸国では、独立当初の国民国家の編成がさまざまな規模と形で揺り動かされている。本計画は、各国の変動に目を向けながら、東アジア・東南アジア・南アジア・西アジアにまたがって、相似した変化が見られるのかどうかを、比較政治的に探ろうという共同研究プロジェクトである。 科研費申請の段階より準備的な共同研究には着手していたが、第1年目は一定の成果の共有と発表のために、6月23日、2002年度日本比較政治学会研究大会(東京大学)にて「グローバル化するアジア-国民社会の再編」と題する分科会を開催した。白石さや・桜井啓子・谷垣真理子の3氏がインドネシア・イラン・中国/香港について報告を行い、国分良成・清水展両氏がそれぞれの専門領域に基づいて討論を行った。その後、共同研究についての第1回目研究会を開催し、問題意識や研究方法について討議した。 11月2日、第2回目研究会を開き、「グローバル化するアジア」について、竹中および月村がインドとユーゴスラヴィアを題材に報告を行った。また初年度として、アビナレス・藤原帰一・竹中千春・国分良成が米国・フィリピン・インドヘの出張を実施し、他の分担者は資料収集・整理を中心に各自の研究を実施した。平成15年3月1-2日、明治学院大学で開催されたワークショップ(What is to be Written? Setting the Agendas for Studies of History)では、分担者の竹中と藤原が報告を行った。さらに、平成15年、2年度目の開始として、4月下旬に第3回研究会を開催する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 竹中 千春: "インドという理念-民族共存の実験-"国際学研究(明治学院論叢第694号). 第23号. 39-50 (2003)
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[Publications] 竹中 千春: "女たちの平和は国境を越える"女たちの21世紀. 第33号. 71-74 (2003)
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[Publications] 国分 良成: "『1972年体制』を越えた日中関係を求めて-国交正常化三〇年"外交フォーラム. 15巻10号. 16-23 (2002)
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[Publications] 藤原 帰一: "戦争はどう記憶されてきたか"東洋学術研究. 41巻1号. 152-175 (2002)
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[Publications] 月村 太郎: "地域紛争と対テロ戦争-二つの『新しい戦争』-"UP(東京大学出版会). 31巻6号. 18-22 (2002)
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[Publications] 竹中 千春: "『現代南アジア-(1)地域研究への招待』第九章「ジェンダー研究と南アジア」"長崎暢子編、東京大学出版会. 237-255(19) (2002)
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[Publications] 藤原 帰一: "デモクラシーの帝国:アメリカ・戦争・現代世界"岩波書店(岩波新書). 208 (2002)