2002 Fiscal Year Annual Research Report
歴史地理情報システム論の研究:18-20世紀南インドを対象に
Project/Area Number |
14330022
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水島 司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 篤行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114050)
|
Keywords | 南インド / 土地所有 / ミラーシダール / ザミンダーリー / 環境変動 / カースト / 特恵的土地 |
Research Abstract |
本年は、以下の作業と分析を行った。 1.南インド、チングルプット県ポンネリ郡に関して、1877年の村落土地台帳81村分、約5万の地片に関して、地番、面積、地税額、地目、灌漑状況、土地所有者番号、土地所有者名、特恵的土地の地目と関係者名などの細目を入力した。これにより、同郡の全村の台帳入力を終え、デバッグを進めて、利用可能な基本デジタル資料とした。 2.その資料を基に、土地所有、公共地利用、特恵的土地所有について、分析を進めた。 3.南インド、チングルプット県全郡に関して、1790年代プレース報告の中の村落別全ミーラーシダール名の入力作業をし、カースト構成、異なる空間レベルでの社会構成の差異、村落統合のあり方などについて、分析を進めた。 4.大英図書館インド省文書館において、チングルプット県に関する農業統計、ザミンダーリー関係報告書などの植民地資料を収集し、分析を進めた。 5.これらの資料を基に、南インドの長期環境変動、社会変動に関し、東京大学東洋文化研究所の研究会で口頭発表し、また、それらの成果を、数本の論文にまとめて発表した。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 水島 司: "南アジア:地域ネットワークのゆくえ"地域研究論集. 4-1. 7-20 (2002)
-
[Publications] 水島 司: "環境と土地所有"社会経済史学会創立70周年記念 社会経済史学の課題と展望. 70周年記念. 89-104 (2002)
-
[Publications] 水島 司: "From Mirasidar to Pattadar : South India in the Late Nineteenth Century"Indian Economic and Social History Review. 39:2&3. 259-284 (2002)
-
[Publications] 水島 司: "南アジア研究の展望"現代南アジア. 1. 307-326 (2002)
-
[Publications] 水島 司: "環境の長期変動"現代南アジア. 4. 31-54 (2002)
-
[Publications] 岡部 篤行: "Solving the Huff-Based Competitive Location Model on a Network with Link-Based Demand"Annals of Operations Research. 111. 239-252 (2002)
-
[Publications] 水島 司: "現代南アジア 6 世界システムとネットワーク"東京大学出版会. 392 (2003)