2002 Fiscal Year Annual Research Report
ネオリベラリズムと戦後ヨーロッパ資本主義(1945-73年)
Project/Area Number |
14330023
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
権上 康男 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (30018006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 敦 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (40288618)
須藤 功 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (90179284)
米山 高生 一橋大学, 商学研究科, 教授 (00175019)
石山 幸彦 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 助教授 (90251735)
矢後 和彦 東京都立大学, 経済学部, 教授 (30242134)
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Keywords | ネオリベラリズム / 新自由主義 / 市場 / 戦後ヨーロッパ資本主義 / グローバリゼーション / 組織化 / 自由化 / 規制 |
Research Abstract |
研究組織の各メンバーによる個別の研究および3度の全体研究会を通じて、次の諸点を明らかにすることができた。1938年のリップマン・シンポジウムにおいて定義づけられた新自由主義は、1950年代初頭からドイツで「社会的市場経済」として実践に移され、ついで1958年からは、フランスでも実践が試みられている。また、国際金融の領域においても1960年代に、国際決済銀行を舞台とする各国中央銀行のユーロダラーへの対応をめぐって、新自由主義的な潮流が表面化する。 以上のような成果は2002年10月に、土地制度史学会(現、政治経済学・経済史学会)の秋季学術大会(干葉大学)で、権上康男が矢後和彦とともに、パネル・ディスカッション「新自由主義と戦後ヨーロッパ資本主義(1938-1970年初頭)」を組織し、そこにおいて報告した。その概要は『2002年度土地制度史学会秋季学術大会 報告要旨』(58-61頁)に掲載されている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 米山 高生: "わが国生命保険会社の企業統治"生命保険経営. 第71巻第1号. 3-21 (2003)
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[Publications] 米山 高生: "保険史研究の現状と課題-イギリス保険経営史を中心として-"東経大学会誌. 第232号. 133-147 (2003)
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[Publications] 深澤 敦: "『保険福祉国家』の変容-現代フランスにおける社会・福祉政策の展開-"総合社会福祉研究. 第22号. 123-133 (2003)
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[Publications] Atsushi FUKASAWA: "Les histriens francais face a la protection sociale (1950-2000)"Le Mouvement Social. Numero200. 129-137 (2002)
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[Publications] 石山幸彦: "戦後フランスにおける経済計画と鉄鋼業の再建-モネ・プランとシューマン・プラン"エコノミア. 第53巻第2号. 47-68 (2002)
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[Publications] 林敏彦, 松浦克巳, 米澤康博編著(米山高生): "日本の金融問題:検証から解決へ"日本評論社. 435 (2003)
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[Publications] 田村祐一郎編(米山高生): "保険の産業分水嶺"千倉書房. 249 (2002)
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[Publications] 岡田泰男・須藤功編: "アメリカ経済史の新潮流"慶應義塾大学出版会. 265 (2003)