2002 Fiscal Year Annual Research Report
産学連携の日米比較:ナショナルイノベーションシステム(NIS)の視点から
Project/Area Number |
14330031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
後藤 晃 東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (20054380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊地知 寛博 文部科学省, 科学技術政策研究所, 主任研究官 (40344072)
山口 栄一 社団法人日本経済団体連合会, 21世紀政策研究所, 研究主幹
馬場 靖憲 東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (80238229)
鎗目 雅 東京大学, 先端経済工学研究センター, 助手 (30343106)
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Keywords | ナショナルイノベーションシステム / 産学連携 / 技術移転経路 / 特許データベース |
Research Abstract |
ナショナルイノベーションシステム(MS)を研究フレームワークとして、産学連携による新産業創造を取り巻く一連の課題に対する調査研究を実施している。本年度は、文献調査を行うとともに、東京大学大学院工学系研究科、生産技術研究所、先端科学技術研究センターの教官を対象として、次の2側面からの作業を行っている。 第一に、東京大学に所属する工学系教官の論文執筆及び特許出願活動を定量的に把握し、共著・共願関係から産学連携の実態を明らかにする前段階として、上記3部局に所属する教官について、教官データベース(1989年〜2001年)と特許公報のテキストデータベース(1992年〜2001年途中)を作成中であり、また、上記3部局教官による論文及びこれらを引用している論文のデータベース(1992年〜2001年)についてはデータ提供機関との交渉の最終段階にある。次年度以降、この定量的調査を通じ、AgrawalとHendersonがMIT、Mowery他がカリフォルニア大学、Nelson他がコロンビア大学を対象として行った米国における工学系教官の産学連携の実態調査と直接的に比較可能な形での研究を行う予定である。 第二に、特定の戦略産業分野に関する詳細な把握のために、上記3部局に所属し特に顕著な産学連携を行っている10名の教官を対象に、研究テーマの設定、研究者の分担、成果の帰属、研究成果の出版への制約の有無を含め、技術内容及び産業界との関わり方の時系列的な進行について、各1時間半〜2時間の聞き取り調査を行った。技術分野により産業界との共同作業の形態や知識移転のあり方に大きな違いが観察されている。また、次年度以降行うことになる上記3部局の教官を対象とした包括的な質問表調査における調査項目の決定に当たっても有用な視点が提供された。
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