2004 Fiscal Year Annual Research Report
組織間学習としての技術移転プロセスの組織生態学的実証研究
Project/Area Number |
14330032
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新宅 純二郎 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (00216219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸夫 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30171507)
桑嶋 健一 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 助教授 (50313086)
清水 剛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00334300)
立本 博文 東京大学, 大学院・経済学研究科, 特任助手 (80361674)
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Keywords | 技術移転 / シミュレーション / マルチエージェント・シミュレータ / ライセンス / 青色LED / 光ディスク / 国際分業 / 知的財産権 |
Research Abstract |
16年度は、(1)企業内の技術開発における知識移転と(2)製品技術に関する企業間の技術移転のプロセスについて研究を進めた。(1)の企業内知識移転については、マルチエージェント・シミュレータを用いて企業内でのコミュニケーション競争モデルをシミュレーション分析した論文が、学会誌『研究 技術 計画』に掲載された。(2)の企業間技術移転については、まず第一に、ライセンス・ビジネスに焦点をあてた。高橋著『<育てる経営>の戦略』の中で、青色LED訴訟をケースとして取り上げて、リソース・ベースの戦略論の議論と知的財産権の議論を結びつけてライセンス・ビジネスの実際と実情について論じている。さらに、企業間技術移転の研究の第二として、光ディスク産業における詳細なケース分析をベースにして国際的な技術移転について調査した。新宅他「台湾光ディスク産業の発展過程と課題」では、台湾における光ディスク産業の発展に焦点を当て、日本企業から台湾企業への技術移転と同時に、日本企業から台湾企業への部品材料、生産設備、技術ノウハウの供与が継続し、国際分業が生成、発展している現状が明らかにされた。また新宅著「中国等アジアとの分業戦略」では、製品アーキテクチャの理論をベースにして、日本企業と中国、ASEAN諸国との国際分業のあり方について論じている。
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Research Products
(15 results)