2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14330034
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40242755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 慶士 静岡産業大学, 国際情報学部, 教授 (20223919)
榎本 正博 静岡大学, 人文学部, 講師 (70313921)
佐藤 誠二 静岡大学, 人文学部, 教授 (10170755)
田口 敏行 静岡産業大学, 国際情報学部, 助教授 (10259301)
渡部 和雄 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (90244532)
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Keywords | 地方企業 / 経営戦略 / 静岡県 / 構造改革 / 国際比較 / 韓国:イタリア / 電子商取引 |
Research Abstract |
当年度は3ヵ年間で計画されている本研究の初年度であり、1.過去の研究のサーベイ、2.統計データなどの収集、3.ヒアリング・事例研究企業の選定を行うための予備的調査を中心に研究を進めてきた。 具体的には、1.過去に論及されてきた地域経済分析と地方企業の経営戦略に関する研究について収集・分析した。 2.産業構造の変化を明らかにするために各種の統計データを収集した。 3.戦略分析のための個別企業を対象としたヒアリング、事例研究となる企業の選定を行った。その際、部分的に国際比較の必要性が生じたため、イタリア・韓国などの事例を研究した。 その結果、1.では、円高不況期をはじめ過去に研究対象とされてきた時期と今次のいわゆるバブル崩壊後の「構造改革」期では、地方企業をとりまく国内外の諸条件、とりわけ中国をはじめとする東南アジア諸国との関係において大きな相違が認められ、従来の戦略では適応できない部分が大きいことが明らかとなった。 2.のデータについては各種統計から1.を裏付ける結果が得られたが、ミクロ的な個別戦略の検討のためには来年度に今年度選定した企業を対象に詳細なアンケートとヒアリングを行う必要が確認された。 3.企業の水平的連携戦略、研究開発戦略、電子商取引への地方企業への対応、ソフトウェア開発による地方企業の活性化、産学官共同による起業、会計制度の国際化対応などについても検討を行い、それぞれ従来の企業戦略や政策における限界や問題点を抽出し、来年度の研究にあたっての重点項目とした。
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[Publications] 伊東, 暁人: "90年代のソフトウェア人材育成"経済研究(静岡大学). 第7巻第3・4号. 31-47 (2003)
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[Publications] 佐藤, 誠二: "EUにおける会計国際化の新たな展開"會計. 163巻1号. 87-102 (2003)
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[Publications] 榎本, 正博: "裁量的会計発生高と将来株式リターンの関連について"経済研究(静岡大学). 第7巻第3・4号. 145-168 (2003)
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[Publications] 冨田, 健司: "医療連携におけるリレーションシップ構築のメカニズム"(財)医療科学研究所『医療と社会』. 12号3巻. 61-83 (2002)
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[Publications] 渡部, 和雄: "Strategies of E-Intermediaries in Electronic Commerce"Proc.6th Pacific Asia Conference on Information Systems. 1192-1196 (2002)
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[Publications] 田口, 敏行: "21世紀の経済成長モデルと非営利組織-パートナーシップとマネジメント-"全国公益法人協会『月間公益法人』. No34. 4-5 (2003)
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[Publications] 田口, 敏行: "産学協同と研究開発戦略-知的資産活用のマネジメント-"白桃書房. 257 (2003)