2003 Fiscal Year Annual Research Report
重ストレンジネス核によるハイペロン-ハイペロン相互作用の実験研究
Project/Area Number |
14340069
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
仲澤 和馬 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (60198059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 守 岐阜大学, 教育学部, 教授 (60135176)
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Keywords | ダブルハイパー核 / ダブルストレンジネス / KEK-E373 / エマルションハイブリッド実験 / 全自動探索システム |
Research Abstract |
本研究は、平成12年にビーム照射を終了した高エネルギー加速器研究機構PS-E373実験において、研究期間内に解析を終了させ、1.^6_<ΛΛ>He核および異なる核種でのΛ-Λ相互作用の実験情報、2.粒子的なH-dibaryonの存否の実験情報、3.^<12>C、^<14>Nおよび^<16>OでのΞ^-粒子の核内potential実験情報、4.ΛΛ→ΛN、ΣNにみられるようなΛ-Λ弱相互作用に関する始めての実験情報、を提供することが目的である。 解析は、非常勤スキャナーの雇用、韓国の解析装置の支援、国内共同研究大学の解析装置立ち上げにより、当初予定より1ヶ月遅れではあるが本年4月中に終了できる。次年度は、バックグラウンドの解析を行い、論文にまとめる予定である。 一方、研究支援者は適当な者が雇用できなかったが、原子核乾板中のΞ^-粒子追跡の全自動化のためのハード・ソフト開発に継続して取り組んできた結果、現在動作中のプログラムを現状のスピードで駆動するところまではこぎつけた。来年最終年度において、当初目標である10倍の高速化を実現する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 仲澤和馬: "Hybrid-Emulsion Experiment to Study S=-2 Systems at J-PARC"KEK proceedings[J-PARCにおけるストレンジネス核物理の展望]実験・理論合同研究会報告. 2003-18、H. 115-117 (2004)
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[Publications] H.Takahashi, K.Nakazawa, et al.: "Scintillating-fiber-block detector for studying double-strangeness nuclei"Nuclear Instruments and Method in Physics Research. A483. 689-697 (2002)
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[Publications] KAZUMA NAKAZAWA: "SYSTEMATIC STUDY OF DOUBLE STRANGENESS SYSTEM BY EMULSION-COUNTER HYBRID METHOD"Modern Physics Letters ; The Second Asia-Pacific Conference on Few-Body Problems in Physics, edited by D.Z.Jiang et al.. A18,No2-6. 116-119 (2003)
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[Publications] H.Takahashi, K.Nakazawa, et al.: "Observation of Double-Hypernuclei and Λ-Λ Interaction"Nuclear Physics ; Proceedings of the XYIth International Conference on Particles and Nuclei (PANICO2), Osaka. Elsevier. 951c-954c (2003)
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[Publications] 高橋仁, 仲澤和馬, 他: "E373実験の現状"素粒子論研究「ストレンジネス核物理最前線」研究会報告. 106巻2号. B29-B31 (2002)
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[Publications] 今井憲一, 仲澤和馬, 他: "S=-2実験のこれまでと今後-E964ダブルハイパー核実験-"素粒子論研究「ストレンジネス核物理最前線」研究会報告. 106巻2号. B32-B34 (2002)
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[Publications] 今井憲一, 仲澤和馬, 他: "E964ダブルハイパー核実験"KEK proceedings[ストレンジネス核物理の最近の展開]研究会報告. 2002-29. 7-10 (2003)