2003 Fiscal Year Annual Research Report
液液界面で組織化する多親媒性分子膜、ポルフィリン、蛋白質の連携と吸着レーザー評価
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14340221
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
石川 雄一 大分大学, 工学部, 助教授 (30184500)
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Keywords | エバネッセント波 / 油水界面 / 分子分布評価 / レーザー光 / 蛋白質吸着 / ポルフィリンの吸着 / 等電点と吸着 / BSA蛋白質 |
Research Abstract |
油水界面での分子分布を、界面でのレーザー光全反射時に発生するエバネッセント波を利用して評価した。レーザー光を強く絞り込むとその箇所で、2光子蛍光や2倍波の発生の非線形光学効果が起こり、フェムトモル濃度の励起性分子に対しても感度を持てようになる。この様なレーザー光を油相から水相界面へ全反射する様に入射すると、水相側にレーザー光が染みだしエバネッセント波領域(界面から数百nm)が形成される。このエバネッセント波領域に励起しうる分子が存在すると、励起により電子とカチオンにイオン化される。油相と水相の界面を挟み込む形で電圧を印可すると、エバネッセント波領域に存在する励起イオン種は、電流変化として認知できる。この分析手法を利用する方法で、牛血清アルブミン(BSA)のオクタン-水界面への吸着挙動を観察した。等電点上下で界面近傍の分布状況が左右する事を認めた。等電点では、会合によるアロステリック吸着が起こるのに対し、正もしくは負荷電状態のタンパク質ではLangmuir型の単分子吸着を行っている事も明らかにした。また、等電点の上下のpHでは、界面からの深さ分布が異なる事を判った。イオン化は、タンパク質中のフェニル基など芳香環由来と考えている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 前田浩光, 石川雄一, 古田弘幸: "N-confused Porphyrin-Bearing meso-Perfluorophenyl Groups : A Potential Agent That Forms stable Square-Planar Complexes with Cu(II) and Ag(III)"Organic Letters. 1293-1296 (2003)
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[Publications] 佐々木健夫, 石川雄一: "Photorefractive Effect of Liquid Crystalline Polymers Possessing Azobenzene Chromophores"Molecular Crystal and Liquid Crystal. 373. 53-70 (2002)