2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14340241
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
広瀬 忠樹 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (90092311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
彦坂 幸毅 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (10272006)
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Keywords | 葉フェノロジー / 群落光合成理論 / 寿命 / 階層構造 / 窒素利用効率 / 森林 / 窒素生産力 / 平均滞留時間 |
Research Abstract |
多くの植物では葉の寿命は個体の寿命より短く,植物は生きている間に葉の生産と落葉を行っている.本研究では,この葉フェノロジーの種による違いを植物の適応戦略としてとらえ,これに群落光合成理論を適用して葉フェノロジーの適応性の評価を行うことを目的として研究を行った.展葉や落葉のタイミング,各葉の展葉期間の長さの変化が葉群全体の生産にどのように影響するのかを,実際の葉群で得られたデータをもとにシミュレーションを行った.さらに一枚の葉も季節を通して,あるいは一生を通して光や温度などの環境変化に曝される.葉はこのような環境変動に対してどのように応答しているのかを明らかにすることを目的に研究を行った. (1)冷温帯に属する八甲田山系のブナ林,中間温帯に属する仙台市青葉山コナラ林に生育するさまざまな種を用い,葉フェノロジーと窒素の動態の関連を継続調査により明らかにした(昨年度からの継続調査). (2)シロザを異なる環境条件で育成し,老化葉からの窒素回収量を測定し,落葉と窒素の動態の関連を生理学的に解析した. (3)ダイズの窒素固定をする系統としない系統を用いて,ことなるCO2濃度のもとで,群落を育成した.葉の展葉と落葉,葉群内の窒素の動態,群落光合成速度の変化を調べ,葉群動態における窒素と炭素の相互作用を解析した. (4)葉群光合成モデルを改良し,葉群動態を記述・予測するモデルを開発した. (5)報告書を作成した.
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Research Products
(7 results)
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[Book] 植物生態学2004
Author(s)
寺島一郎, 彦坂幸毅ほか
Total Pages
431
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より