2002 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織性有機/無機超格子における高効率りん光発光と発光デバイスへの応用
Project/Area Number |
14350011
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
江良 正直 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (30191927)
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Keywords | 有機-無機複合超格子 / 燐光発光 / エネルギー移動 / 電界発光素子 |
Research Abstract |
1.有機層に様々な発色団を導入した超格子の作製と発光特性評価 励起子結合によるりん光発光の増強効果の機構を明らかにするため、発色団をナフタレンとして無機半導体層と発色団との幾何的な位置関係(距離および配向角)を変えた有機アミンを合成、発光特性を評価した。その結果、無機半導体層との距離が近いもの、また遷移モーメントが平行になるものほど燐光発光が増強されることが明らかとなった。また過渡発光スペクトル評価の結果ともあわせ、燐光発光の増強効果は向き半導体励起子から発色団励起三重項状態へのDexterタイプのエネルギー移動が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。 また新規発光材料として、1)三重項増感発色団と発光性発色団の2つの発色団を有する2機能性有機アミン、2)キャリヤ輸送性カルバゾール発色団を有する有機アミン、3)有機アミンを側鎖に有するπ共役高分子などを有機層とした新しい層状ペロブスカイト超格子の作製に成功した。これらの発光特性の評価は現在進行中である。 2.超格子の薄膜化 発光デバイスへの応用のためには、薄膜化が必要不可欠な技術である。本年度は、Langmuir-Blodgett法を用い、ナフタレンやアゾベンゼンなどの発色団を導入した超格子の作製に成功した。 3.燐光発光電界発光素子の作製 ナフタレン発色団を導入した層状ペロブスカイト薄膜を発光層とした電界発光素子において、ナフタレンの燐光に対応した発光を確認した。詳細は検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masanao Era: "Formation of PbBr-based layered perovskite structure having poly(thiophene) as organic layer by soaking thin film of hydrogen bromide salt of poly(3-Aminododecylthiophene) in aqueous lead bromide solution"Chemistry Letters. 32・3. 272-273 (2003)
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[Publications] Mitsuharu Noto, Yasuyuki Goto, Masanao Era: "Electrophosphorescence from tetrameric copper(I)-amide cluster"Chemistry Letters. 32・1. 32-33 (2003)
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[Publications] Masanao Era, Satoe Yoneda, Takahiro Sano, Mitsuharu Noto: "Preparation of amphiphilic poly(thiophene)s and their application to construct an organic-inorganic superlattice"Thin Solid Films. (in press).
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[Publications] Mitsuharu Noto, Yasuyuki Goto, Masanao Era: "Red electroluminescence from divalent Europium Iodine nano-particle doped in organic-semiconductor"Thin Solid Films. (in press).