2004 Fiscal Year Annual Research Report
シルト質土の繰返し劣化のメカニズムの解明と地震時変形の予測と対応策への適用
Project/Area Number |
14350250
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Research Institution | IBARAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
安原 一哉 茨城大学, 工学部, 教授 (20069826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小峯 秀雄 茨城大学, 工学部, 助教授 (90334010)
村上 哲 茨城大学, 工学部, 助手 (10261744)
堀内 澄夫 清水建設, 技術研究所, インキュベートセンター長
後藤 茂 清水建設, 技術研究所, 主任研究員
佐藤 研一 福岡大学, 工学部, 助教授 (20235336)
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Keywords | シルト / 液状化 / 剛性劣化 / 排水履歴 / 側方変位 / 鉛直変位 / 対応策 / グラベルドレーン / タイヤチップスドレーン |
Research Abstract |
1.シルト質土の繰返し履歴後に及ぼす排水履歴の影響 1)繰返し荷重履歴後の単調載荷試験においては、変形係数の低下は圧縮側に比べ伸張側の方が遣著である. 2)液状化後に排水履歴を受けた供試体の変形係数の回復は、液状化前の低下割合に比べ遅く、完全に排水させた場合でも液状化前の変形係数とほぼ同じ値までしか回復しない. 3)これに対し、排水履歴を受けた供試体の静的せん断強度は液状化前に比べ増加し、特に完全に排水させた場合には飛躍的に増加する. 2.模型実験によるシルトの液状化特性 1)地表面が傾斜している地盤ほど側方変形が顕著であるが、底面が傾斜している地盤ほど鉛直変位が顕著である. 2)液状化前後の変形係数(剛性)の低下を関係づけることのできる間隙水圧モデルの定式化を行ない、これを取り入れた液状化後の変形予測FEMプログラムを構築した。また、これを用いた数値計算を行なって、実験結果と対応させたところ両者に良い一致が見られた. 3.シルトの液状化および液状化後変状に対する対応策 1)液状化および液状化後の変形の対応策としてタイヤチップスドレーン工法の効果を模型試験で検証した結果、(1)側方・鉛直変位量の低減に有効であること、また、(2)通常用いられているグラベルドレーン工法と同等の効果があることが確認できた. 2)このことから、タイヤチップスドレーン工法は経済的な液状化対策工法であることが分った.
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Research Products
(5 results)