2003 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・ナノバブル技術による水環境蘇生に関する研究
Project/Area Number |
14350272
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Research Institution | Tokuyama College of Technology |
Principal Investigator |
大成 博文 徳山工業高等専門学校, 教授 (30045041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正好 産業技術総合研究所, 環境管理研究部門, 主任研究員 (00344151)
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Keywords | マイクロ・ナノバブル / マイクロバブル / 水質浄化 / 生理活性 / 環境改善 / 血流促進 / 2枚貝 / 生物蘇生 |
Research Abstract |
マイクロ・ナノバブル技術を用いた水環境の蘇生に関する研究の2年度において,以下の主要な成果を得た. (1)マイクロ・ナノバブル技術を用いて,真珠層形成促進,高品質化の新手法を確立した.この確立によって,マイクロ・ナノバブル技術を使用していない3年前と比較すると,約20倍の売上増加を実現させた. (2)ダム貯水池下層の無酸素水域の有酸素化により,ダム全体の水質浄化を実現させた.同時に,下層に溶出していた砒素などの重金属イオンの除去を実現させる技術的確立を行った. (3)マイクロ・ナノバブルを可視化する装置を開発し,5〜10μmの気泡の上昇速度がほぼストークスの法則に従うことを明らかにした.また,マイクロ・ナノバブルの上昇過程で,収縮,蒸発,溶解が起こることを観察した. (4)マイクロ・ナノバブルの発生には,気液2相流体の秒速400回転以上の超高速旋回が必要であることを見出し,マイクロ・ナノバブルの物理化学的特性が,発生装置内の静電分極に依存していることを明らかにし,マイクロ・ナノバブルの発生で水道水が弱アルカリ化することを明らかにした. (5)マイクロ・ナノバブルによる血流促進が,二枚貝のみならず,人体においても発生することを明らかにした.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Takahashi, M., H.Ohnari et al.: "Effect of Shrinking Micro bubble on Gas Hydrade Formation"The Journal of Physical Chemistry. 107・10. 2171-2173 (2003)
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[Publications] 大成博文: "マイクロバブル技術による水産養殖の復興"マイクロバブル技術による水産養殖の復興. 67・3. 139-141 (2003)
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[Publications] 大成博文, 高橋正好, 氷室昭三他: "混相流におけるマイクロバブル技術の役割"混相流. 16・2. 130-137 (2002)
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[Publications] 大成博文: "マイクロバブル技術による海洋環境の浄化と水産養殖の復興"日本学術会議第21回混相流シンポジウム講演論文集. 21. 6-13 (2002)
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[Publications] 大成博文, 前田邦男, 松尾克美他: "マイクロバブル技術によるカキ養殖効果"水工学論文集. 46. 1163-1168 (2002)
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[Publications] 大成博文ほか: "マイクロバブルの魅力とその利用技術"日本混相流学会. 60 (2003)