2004 Fiscal Year Annual Research Report
曲げ降状後のせん断・付着破壊を考慮した鉄筋コンクリート部材の復元力モデル
Project/Area Number |
14350301
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
市之瀬 敏勝 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (10151474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 恒 名古屋工業大学, 工学研究科, 講師 (70324473)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / 柱 / せん断破壊 / 塑性変形 / ばらつき / エポキシ樹脂 / ひび割れ / 曲げ降伏 |
Research Abstract |
繰り返し塑性変形に伴うせん断破壊の実験を鉄筋コンクリート柱に関して行った。付着破壊が生じないように,片持ち梁形式で加力した。ピアノ線と変位計による測定システムを用いて,部材内部の変形状態を測定した。また,加力後に蛍光材入りの低粘性エポキシ樹脂を注入し,硬化後に試験体を切断して,内部ひび割れ状態を観察した。試験体表面とは大きく異なるひび割れ状況が観察された。 試験体は全部で16体作成した。ばらつきの影響を見るため,まったく同じ試験体を2体ずつ作成した。第一の実験パラメータは鉄筋量とした。すなわち,横補強筋が降伏する場合としない場合の二種類である。第二のパラメータは載荷履歴とした。すなわち,正負交番繰り返しと片側繰り返しの二種類である。横補強筋が降伏する試験体に片側繰り返しを与えた場合に実験結果に大きなばらつきが見られた。載荷履歴の影響は一見複雑であるが,部材の内部ひずみに着目することにより問題を単純化できたと考えている。第三のパラメータは試験体の大きさである。これにより,寸法効果が変形能力に及ぼす影響を調べることができた。第四のパラメータはコンクリート強度である。曲げ降伏後の塑性変形によってひずみのモール円が拡大し剛性低下とせん断破壊につながるわけであるが,今後,実験データを解析することにより,モール円拡大が載荷履歴のどこで生じるのかを特定できれば,任意の載荷履歴に対する強度・剛性低下モデルを構築できるはずである。
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Research Products
(1 results)