2002 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上地域(湿潤熱帯)の大都市における居住地モデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
14350322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
布野 修司 京都大学, 工学研究科, 助教授 (50107538)
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Keywords | エコ・ハウス / アジア居住地モデル / 発展途上地域 / 湿潤熱帯 / 都市組織 / 街区 / 都市型住宅 |
Research Abstract |
スラバヤ・エコ・ハウスをめぐっては、日本建築学会の会誌『建築雑誌』(2002年4月号、2003年1月号、総合論文集創刊号2003年2月)などで取り上げられ、一般的な関心を呼ぶなかで議論を深めることができた。スラバヤについては、温熱環境の測定をスラバヤ工科大学チームが続行した。ポーラスな構造か、気密性の高い構造かについては決着が付かない。気密性の高いモデルについて実験が必要であるが、熱帯での開放的な生活を考えると気密性の高いモデルは合わないというのが直感である。単に温熱環境をめぐる指標だけでなく、より総合的な評価指標について考えたい。 現地調査は、当初の予定としてはマレーシアを考えていたが、インドネシアを追加し、ジャカルタのルアール・バタン地区とバンコクのラッタナコシン地区を先行させた。ルアール・バタンは、ジャカルタで最も古いカンポンの一つで、近くに旧中心部コタがあることからその保存開発が大きなテーマになっている。また、居住地モデルを考えるのに丁度いいスケールである。また、ラッタナコシン地区は、連棟型のショップハウスが都市型住宅モデルを考える格好の対象になると考えている。いずれも、都市組織と街区組織に焦点を当てた調査を行った。 文献調査はライデン大学王立民族文化研究所(KITLV)およびハーグの国立公文書館を中心に行った。マラッカ、バタヴィアについての資料収集を集中的に行った。環境共生技術については、その一般的動向をグローバルに押さえつつある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shuji Funo, Naohiko Yamamoto, Johan Silas: "Typology of Kampung Houses and their Transformation Process A Study on Urban Tissues of Indonesian Cities"Journal of Asian Architecture and Building Engineering. Vol.1 No.2. 193-200 (2002)
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[Publications] Nawit Ongsavangchai, Shuji Funo: "Consideration on Formation and Transformation of Shophouse-Case of Ratanakosin Island, Bangkok"Proceedings 4th International Symposium on Architectural Interchange in Asia, "Resource Architecture and Modern Technology". 244-250 (2002)
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[Publications] 宇野朋子, 鉾井修一, Sri Nastiti, 布野修司: "インドネシア・スラバヤにおける住宅の室内温熱環境に関する実態調査, A Survey on Thermal Environment in Residential Houses in Surabaya, Indonesia"日本建築学会計画系論文集. 第564号. 9-15 (2003)
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[Publications] Shuji Funo: "The Spatial Formation in Cakranegara, Lombok, in Peter J.M. Nas (ed.) : Indonesian town revisited"Muenster/Berlin, LitVerlag. (2002)