2004 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上地域(湿潤熱帯)の大都市における居住地モデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
14350322
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
布野 修司 京都大学, 工学研究科, 助教授 (50107538)
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Keywords | 湿潤熱帯 / 東南アジア / 環境共生 / 街区組織 / エコハウス / 居住地モデル / 都市住宅 |
Research Abstract |
当初の研究計画では、タイについて、都市住居モデル、住宅地モデルをまとめる(A)とともに、ヴェトナムについて街区組織、都市型住宅に関する臨地調査を行うことを主軸として、引き続き、「環境共生」技術についての情報を収集することにしていた。また、前年度報告で示唆したように、臨地調査については、ヴェトナムの他ミャンマー調査を行うこととしていた。 タイについては、基本的にショップハウスが都市型住宅の主流であることが明らかになったことから、マレーシアのマラッカで考えたモデルが応用可能であると考えた。そこで、パタニ、アユタヤの調査を継続するとともに、ショップハウスの全土的広がりを押さえる構えをとった。その過程で、タイのもうひとつの都市居住の形式としてヒンドゥー都市、仏都における居住形式を明らかにする必要を認識するに至り、華人の侵入以前の都城ピマーイの調査を行った。 ヴェトナム調査については、ショップハウスがテーマになることが予想されたこと、また、ヴェトナムでは先行してショップハウス型の環境共生住宅モデルが他研究グループ(小嶋一浩他)によって展開されつつあること、調査環境が整わなかったことから断念し、ピマーイ調査に主力を置くとともに、情報が極めて限られているミャンマーについて予備調査を行うこととした。 モデル設計については、来年度のまとめに向けてのエスキースとして、インドネシアではジャカルタ、タイのバンコク、マレーシアのマラッカ、フィリピンのヴィガンを選定し、それぞれ具体的な敷地を設定して検討を行った。
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Research Products
(4 results)