2004 Fiscal Year Annual Research Report
学校環境ストックを評価し環境共生的で創発的な教育空間をつくるリノベーション方法
Project/Area Number |
14350323
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
重村 力 神戸大学, 工学部, 教授 (30116214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田渕 基嗣 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20031130)
三谷 勲 神戸大学, 工学部, 教授 (70037935)
森山 正和 神戸大学, 工学部, 教授 (70047405)
山崎 寿一 神戸大学, 工学部, 助教授 (20191265)
重村 桂子 (株)いるか設計集団, 代表取締役(研究職)
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Keywords | 学校建築 / 環境共生 / 環境ストック / リノベーション / 持続可能な開発 / 耐震補強 / 改築 / 校庭 |
Research Abstract |
学校建築の既存リノベーション手法の整理と学校環境ストックの評価、リノベーション計画に対応した耐震補強に関する実験・解析、構造設計方法の開発スタディ、学校の屋上緑化及び太陽光発電パネルの利用による環境共生型設計手法の開発スタディの3課題について、計画・構造・環境の分野全体での総合討論・研究会を行った。 また研究分野毎に、課題にそって以下の事例研究、実験的研究を行った。 1)既存校舎・校庭を新しい教育空間へと再生活用方法の開発、地域と学校が相互補完的に再生できる学校環境計画指針の開発を目的として、和歌山県龍神村統合中学校、千葉県習志野市立秋津小学校の事例研究を行った。 2)既存RC躯体と増床のために設置される鉄骨フレームを接合し構造的に一体化させる技術に関する研究開発を行った。接合材にあと施工アンカーを用いることを想定し、構造実験により、組合せ応力を受けるあと施工アンカーの弾塑性挙動を検討した。また耐震補強と関連して既存RC骨組に外付けで鉄骨骨組補強の開発、既存RC骨組を増床するために鉄骨骨組を接合する工法の開発を目的とした実験的研究を行った。 3)夏季に小学校の空き教室を利用して温熱環境の実態調査を行い、その結果に基づき外壁、屋根に注目した改善案の検討を行った。耐震改修の際に生まれる空間を利用したダブルスキン構造の活用、庇による日射遮蔽,夜間換気,屋根の高反射化、外断熱などを取り上げ、シミュレーションにより導入効果の考察を行った。 研究のまとめとして、既存の学校環境ストックを改修して、創発的な教育空間と環境共生的な学校環境をつくるためのリノベーション方法の実用的技術開発研究の課題と今後の研究企画を検討し、これまでの研究成果をまとめた。
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Research Products
(20 results)