2004 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界マイクロリアクターを用いた糖からの化学合成と溶媒効果の解明
Project/Area Number |
14350413
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
阿尻 雅文 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (60182995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 誠一 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (40311550)
梅津 光央 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (70333846)
佐々木 満 熊本大学, 工学部, 助手
陶 究 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60333845)
大原 智 東北大学, 多元物質科学研究所, 機関研究員
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Keywords | 超臨界 / 水 / セルロース / 糖 / 加水分解 / 反応機構 |
Research Abstract |
糖の分解による選択的化学原料回収について、糖をモデル物質とし、流通系反応装置を用いた実験を行なった。反応生成物の経時変化、反応速度の評価は、反応管長さを様々に変えた実験により行なった。その結果、超臨界条件において、より高温、より低圧下では、糖は、レトロアルドール反応を介してグリコールアルデヒドし、エリスロースさらにグリコールアルデヒドを生成することがわかった。亜臨界条件、あるいは超臨界でもより高圧領域では、脱水反応による1,6アンハイドログルコース生成等が生成することがわかった。 次に、還元末端を有するセロビオースを原料として同様の実験を行なった。生成物は、加水分解によるグルコース、レトロアルドールによるグルコシルエリスロース、さらにグルコシルグリコールアルデヒドであった。さらに反応が進むとこれらの生成物はグルコースとエリスロースあるいはグリコールアルデヒドへと加水分解した。 一方、還元末端を持たないトレハロースを原料とした場合、セルロースのみが生成した。 そこで、加水分解反応速度のみを両者の場合に抽出評価したところ、それぞれの加水分解速度に若干の差異は見られた。この速度については、Amisらのまとめた溶液反応化学(誘電率による反応速度の差異の説明)により説明され、おおよそ内容は感知しなかった。いずれにせよ、反応の制御性、選択性の制御のKeyが重要であることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)