2002 Fiscal Year Annual Research Report
設計知識が内蔵された造船概略設計用CADシステムの仕様と実装に関する研究
Project/Area Number |
14350518
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大和 裕幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (50220421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 岩夫 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (70010890)
増田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40302757)
白山 晋 東京大学, 人工物工学研究センター, 助教授 (10322067)
安藤 英幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (60323440)
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Keywords | CADシステム / 設計知識 / ワークフロー / 造船基本設計 / 知識システム / セマンティックウェブ / RDF構成方法 |
Research Abstract |
最近のCADシステム研究の主たるトレンドのひとつに、設計知識の生成と再利用手法を実装して、初心者でも簡単に製品設計ができるようにすることがある。これにはワークフローなどの実装や、設計のタスクの中での必要知識の運用手法なども研究対象になる。 本研究では、研究を2段階に分けて、まず(1)設計知識の創成と運用の手法の検討を行い、さらに(2)詳細構造設計などへの展開を図る。本年度は、造船基本設計を主要目や機関設計などのパラメトリックな設計と考え、その設定手順をワークフローであたえ、そのタスク内での作業を支援するための知識システムについて検討した。設計はネットワーク上に展開したCADやデータベースシステムを用いて行うが、過去の船舶の設計例が1船ごとにWebページにのっているとして、これをデータベースとすることを提案した。これによりホームページのようなマルチメディアデータベースを作ることができる。さらにセマンティックウェブを用いてこれらのウェブデータベースから関連情報を取り出して、統計的な処理を行い設計知識をダイナミックに構成する手法を提案、実装した。セマンティックウェブの設計への応用はあまりなく、そのRDF構成方法も重要な課題であり、今までのセマンティックウェブの構成論から発展した研究となった。また、統計的処理のソフトウエアの開発も、セマンティックウェブの確立された手法がなく、javaによる実装を通して実用的な検討を行っている。このことは、今後のセマンティックウェブの実用化に向けての指針として有用であると考えられる。これらを取りまとめて、修士論文や学会に発表を行っている。 来年度はこれらをCADシステムとつなぎ、さらに詳細なシステムとして構成していく。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 古川慈之, 増田宏, 大和裕幸, 白山晋: "船型設計のための自由曲面データ圧縮"日本造船学会論文集. Vol.191. 187-194 (2002)
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[Publications] 大和裕幸: "セマンティックウェブの造船設計システムへの応用"日本造船学会論文集. Vol.192. 387-396 (2002)
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[Publications] Hideyuki Ando, Hiroyuki Yamato: "Method for Knowledge Acquisiton from Machinery Failure Reports"11th International Conference on Computer Applications in Shipbuilding(JCCAS2002). 515-529 (2002)
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[Publications] 安藤英幸, 大和裕幸: "テキストマイニングを用いた故障報告書分析手法の研究"日本造船学会論文集. Vol.192. 475-483 (2002)