2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14360048
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 茂明 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (60204468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 浩史 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (20345234)
武山 健一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (30323570)
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Keywords | 染色体構造調節因子複合体 / ゲノム発現制御複合体 / in vitro転写系 / クロマチンヌクレオソーム / cDNAスクリーニング / 細胞種特異的複合体構成因子 / ゲノム発現制御 / 転写制御因子 |
Research Abstract |
染色体構造調節因子複合体について、新規複合体の同定や構成因子の検索や機能調節を調べる事を目的として、本年度は下記の3点に焦点を当て、研究を進めた。 1.新規ゲノム発現制御複合体の同定:染色体構造調節因子は単独で作用することなく、巨大複合体として機能する。現在までに染色体構造調節因子複合体として精製及び同定に成功した例ではHeLa細胞核抽出液もしくは酵母あるいはショウジョバエ胚核抽出液からの複合体精製による。そこで、in vitro転写系及びクロマチンヌクレオソーム再構成系(当研究室で研究済み)を用いることで、HeLa細胞核抽出液から精製した。精製された複合体構成因子群をMALDI-TOFMASSにより同定し更にcDNAスクリーニングにより各々の構成因子の機能を調べた。 2.細胞種特異的複合体構成因子の同定:これら核内複合体の機能は細胞種特異的と考えられる。そこで既知複合体の既知構成因子を各種組織株に高発現させ、複合体を精製することで細胞種特異的構成因子を同定した。 3.染色体構造調節複合体の機能調節の分子メカニズムの解明:細胞種特異的あるいは疾態特異的なゲノム発現制御には、いずれも転写制御因子及び転写共役因子自身の機能調節が知られている。 最近ではアセチル化、ユビキチン化などの各種タンパク修飾によって機能調節される例が報告されている。しかしながら、染色体構造調節複合体の構成因子のタンパク修飾による機能調節は全く不明である。そこで、既知核内レセプターコアクチベーター(p160、p68/ファミリー)を用い、各種培養細胞での他の複合体構成因子を同定し、構成因子の複合体構成能とタンパク修飾による機能調節の可能性を検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Suzawa, M., Takada, I., Kato S., et al.: "Inhibition of adipogenesis by cytokines with suppression PPARγ function through the TAK1/TAB1-NIK mediated cascade"Nature Cell Biol.. 5. 224-230 (2003)
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[Publications] Nakamichi, Y., Shukunami, C., Kato S., et al.: "Chondromodulin-I (ChM-I) is a bone remodeling factor"Mol. Cell. Biol.. 23. 636-644 (2003)
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[Publications] Sato, T., Matsumoto, T., Kato S., et al.: "Late onset of obesity in male androgen receptor-deficient (ARKO) mice"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 300. 167-171 (2003)
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[Publications] Yanagisawa, J., Kitagawa, H., Kato, S., et al.: "Nuclear receptor function requires a TFTC-type histone acetyl transferase complex"Mol. Cell. 9. 553-562 (2002)
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[Publications] Takeyama, K., Ito, S., Kato, S., et al.: "Androgen-dependent neurodegeneration by polyglutamine-expanded human androgen receptor in drosophila"Neuron. 35. 855-864 (2002)
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[Publications] Kitagawa, H., Yanagisawa, J., Kato, S., et al.: "Ligand selective potentiation of rat mineralocorticoid receptor activation function-1 (AF-1) by a CBP-containing HAT complex"Mol. Cell. Biol.. 22. 3698-3706 (2002)