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2004 Fiscal Year Annual Research Report

有機塩素化合物の生物的脱ハロゲン化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14360057
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

古川 謙介  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90221556)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 正利  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90274521)
KeywordsDesulfitobacterium / 脱ハロゲン酵素 / テトラクロロエチレン / 脱ハロゲン呼吸
Research Abstract

偏性嫌気性細菌Desulfitobacterium sp.Y51株はテトラクロロエチレン(PCE)を最終電子受容体として強力に脱塩素化してcis-ジクロロエチレン(cis-DCE)を生成する。この反応はハロゲン呼吸と称される。前年度はY51株のPCEデハロゲナーゼ酵素を精製、抗体を取得し、本酵素の細胞内局在性をあきらかにした。また、トリクロロエチレン(TCE)の添加により本酵素が転写レベルで高度に誘導され、cis-DCEにより阻害されることを明らかにした。本年度は以下の成果が得られた。
1.PCEデハロゲナーゼ遺伝子(pceA/pceB)近傍の遺伝子をクローン化し、本遺伝子クラスターの転写に関与する遺伝子を特定した。即ち、本遺伝子クラスターの上流に存在するpceR遺伝子産物がエフェクターであるTCEと結合してpceAB遺伝子の転写を促進することが判明した。
2.前年度報告したcis-DCEによる転写の阻害現象について更に検討した。まず、市販のcis-DCE中に著量のクロロフォルムが含まれていることが判明した。次に1μMの極低濃度のクロロフォルム添加培養でpceAB遺伝子を含む約6.6-kbDNAが高頻度(80%以上)に欠失することがわかった。また、クロロフォルムはY51株野生株の生育を著しく阻害するが、欠失株の生育を阻害しなかった。
3.PCEを完全に脱塩素化して10日間でエチレンを生成する微生物コンソーシアを取得した。このコンソーシア中には16SrDNA解析からDehalococcoides属細菌の存在が認められた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Biochemical and Molecular Characterization of a Tetrachloroethene Dechlorinating Desulfitobacterium sp.strain Y51 : Review.2005

    • Author(s)
      Furukawa, K., Suyama, A., Tsuboi, Y., Futagami, T., Goto, M.
    • Journal Title

      J.Ind.Microbiol.Biotechnol. (in press)

  • [Journal Article] 有機塩素化合物の微生物分解2005

    • Author(s)
      古川謙介
    • Journal Title

      バイオ総覧 (印刷中)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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