2002 Fiscal Year Annual Research Report
グルコースとインスリンによるピルビン酸キナーゼ遺伝子の転写調節の分子機構
Project/Area Number |
14360074
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野口 民夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70135721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 一哉 福井医科大学, 医学部, 助教授 (20263238)
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Keywords | ピルビン酸キナーゼ / エンハンサー / 転写因子 / 転写制御 / インスリン |
Research Abstract |
1、SHARP2の機能 L型ピルビン酸キナーゼ(LPK)遺伝子のエンハンサーユニットのLIIIに結合する転写因子の候補として、イーストワンハイブリドシステムによりSHARP2を同定した。レポーターアッセイによりSHARP2はLIII依存的にLIとLIIに作用するHNFIとNFIの作用を抑制することが明らかになった。 2、HNF1とNF1の相互作用 HNF1とNF1ファミリータンパク質は機能的な相乗作用を示すが、GSTプルダウンアッセイにより、これらが物理的に結合することを示した。4種のNF1ファミリータンパク質のN末端側の約240残基がこの結合に関与することも明らかにした。 3、ChREBPとNF1の相互作用 LIIIに結合する転写因子としてChREBPが報告されたので、ラットのcDNAをRT-PCR法により増幅し、クローニングした。レポーターアッセイによりChREBPとNF1やHNF1との機能的相互作用があるかどうかを検討したところ、ChREBP自身ではわずかなプロモーター活性の上昇しかみられなかったが、NF1と相乗的に活性を上昇させた。このNF1の相乗作用の一部はDNAへの結合を必要としなかった。しかし、HNF1とはそのような相互作用は認められなかった。 4、PKM遺伝子発現のインスリンによる調節 3T3-L1細胞でのPKM遺伝子の発現はインスリンにより促進されるが、この応答領域の一部が-2.2kまでに存在することが示唆されたが、-0.5kまでには認められなかった。
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Research Products
(1 results)