2004 Fiscal Year Annual Research Report
乾燥地緑化のための有機及び炭化保水材と土中圧入機の開発研究
Project/Area Number |
14360152
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
木谷 収 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00024539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川西 啓文 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60139053)
鳥居 徹 東京大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60172227)
キンシュック ロイ 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (10339294)
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Keywords | 保水材 / 炭化物 / 食品廃棄物 / 乾燥地 / 緑化 / 栽培試験 / 枯死試験 / オーストラリア |
Research Abstract |
本年度は、食品廃棄物として世界的に大量の処理が必要なコーヒかすの炭化物の保水性にいて、温室でのポット試験および乾燥地模擬環境でのユーカリ(Eucalyptus camaldulensis Dehn.)とわた(Gossypium herbaceum)の栽培試験を行った。pF試験を通じて保水性が特に高いことが分かったコーヒかす炭について、植物生育への影響を試験し、その有用性を確認した。さらに極限状態での植物に対する保水材の効果を調べるためにユーカリとわたを用いて枯死試験を行った。水ポテンシャルの測定値の変化からして、ユーカリ、わた共に、渇水時にコーヒかす炭が保水材としての効果を発揮できることが示唆された。設計・試作した圧入機の圧入装置を一部改造し試験したが、多様な形状の保水材を繰り出すのは容易ではなく、また土に貫入するときの土圧によって送りオーガー内に詰まりが生じるので、送り装置、開口部の大幅な変更が必要であることが分かった。海外の乾燥地での栽培試験については、西オーストラリアの乾燥地でユーカリ(Eucalyptus camaldulensis Dehn.)を保水区と非保水区に移植し、樹高と幹径を定期的に計測して比較する試験を継続して行った。樹高と幹径とも、保水材区の方が大きく、5%の棄却率で有意差があり、保水材を入れた方の生育が良好であった。なお、試験地は、年間降雨量が平均200mmの典型的な乾燥地であり、農業生産とは競合していない土地である。
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Research Products
(5 results)