2004 Fiscal Year Annual Research Report
乳牛の周産期における生体防御機構の解析と機能修飾に関する研究
Project/Area Number |
14360192
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Research Institution | RAKUNO GAKUEN UNIVERSITY, SCHOOL OF VETERINARY MEDICINE |
Principal Investigator |
永幡 肇 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (10133571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲波 修 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (10193559)
桐沢 力雄 酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (70153252)
林 正信 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (10130337)
桑原 幹典 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10002081)
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Keywords | 周産期乳牛 / 白血球機能 / 情報伝達系 / 抗酸化活性 / 機能修飾 |
Research Abstract |
乳牛の生体防御機構と機能修飾について,白血球機能の解析を中心に検討し以下の成績を得た。 1.ウシ好中球の補体受容体(CR3)と免疫グロブリンIgGのFc受容体について,共刺激に伴う活性酸素生成および情報伝達系を解析した。好中球CR3-Fc_γR共刺激により,O_2^-生成増高,細胞内Ca濃度上昇,チロシンリン酸化およびp38MAPKの活性増高を認めたことから,情報伝達系と密接に関連していることを明らかにした。 2.周産期乳牛の好中球における化学発光反応およびp38MAPK活性の検討より,分娩時の好中球のCR3およびFc_γR刺激によるそれらの有意な低下を認めた。分娩時好中球の反応性低下をリン酸化で示した。 3.周産期乳牛へのビタミンE・Se(E・Se),抗酸化酵素(GSH-px),およびE・Se投与によるそれらの動態を検討した。E,Se,GSH-pxは分娩に向けて漸減傾向を示した。E・Se投与により,血清Eは48時間,Seは6時間後にピークを認めた。好中球内のSeは投与48時間にピークを認めた。抗酸化活性は投与後1〜3週に有意に高値を示した。 免疫機能の修飾とその動態の把握に手がかりを得た。
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Research Products
(6 results)