2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370045
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
蛯名 洋介 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 利之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (40325296)
湯浅 智之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
岸 和弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (70284320)
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Keywords | インスリン作用 / GLUT4トランスロケーション / グルコース取り込み / Aktキナーゼ |
Research Abstract |
1)PI3-キナーゼの下流にはAkt, atypical PKCがあることが報告されている。しかしAkt, atypical PKC (PKCζ,PKCλ)はインスリンによるGLUT4のトランスロケーションに関与しているのか異なる多くの報告がなされており、まだコンセンサスを得ていない。そこで我々が開発したGLUT4mycを安定に発現させた培養細胞に、Akt1,2,3を特異的に抑制するRNAiを合成し導入した。その結果Akt1,2共にGLUT4のトランスロケーションに関与するが、Akt2の経路が主であると考えられた。 2)APS (Adapter protein containing a PH and SH2 domain)は、インスリン刺激により短時間で強くリン酸化される基質の一つである。その作用機作は明らかでないが、骨格筋・心筋・脂肪組織などインスリン標的組織で多く発現しているため、インスリン作用に対して何らかの関与が予想されている。APSのインスリン作用に対する影響を,APSノックアウトマウスのインスリン反応性について検討した。空腹時、絶食時とも血糖値に差はなかったが、ipITT(腹腔内インスリン負荷試験)を行なうとAPSノックアウトマウスは対照に比較してより大幅な血糖値の低下が見られた。グルコースクランプ法により、ノックアウトマウスはインスリン感受性の亢進が明らかとなった.従ってノックアウトマウスは少ないインスリン量で血糖値の低下を引き起こし、正常な血糖レベルを維持していることが分かった。APSはCblと結合して、レセプターのユビキチン化とレセプターの代謝に関係している可能性があるが、ノックアウトマウスのインスリンレセプター量は正常マウスのそれと変わりがなかった。APSが生体内でどのような機序でインスリンシグナル伝達ないし糖代謝調節に関与しているか検討を進めている。
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Research Products
(1 results)