2002 Fiscal Year Annual Research Report
環境ストレスによるグラム陽性球菌の病原因子発現の調節の解析
Project/Area Number |
14370090
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
太田 美智男 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20111841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 啓三 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80324440)
長谷川 忠男 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10314014)
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Keywords | 環境因子 / A群レンサ球菌 / 遺伝子ターゲッティング / 黄色ブドウ球菌 / 2成分制御系 / V8プロテアーゼ / 菌体外分泌蛋白 / アンチターミネーター |
Research Abstract |
1.野性株は病原性に関与する種々の形質を持ち、その発現に対する種々の環境因子の影書を調べることができる。黄色ブドウ球菌の野性株である臨床分離MRSA株ならびに劇症型感染を起こしたA群レンサ球菌株についてスクリーニングし、トランスフォーメイションならびにファージによる形質導入の可能な株を選択した。それらを用いて種々の遺伝子ターゲッティングを試みている。以下に詳述する。 2.ゲノムデータから黄色ブドウ球菌2成分制御系と予測される8種類について、遺伝子ターゲッティングを行いそれぞれの欠失変異株を作成した。さらに黄色ブドウ球菌の主要な菌体外プロテアーゼ3種のターゲッティングを試み、形質導入によってMRSA株のV8プロテアーゼ欠失変異株を得た。 3.これらの変異株について菌の増殖ならびに種々の菌体外分泌蛋白の発現に対する影響を調べている。その解析には合成培地を用いて環境因子としての培地成分の影響を調べなければならない。しかし黄色ブドウ球菌用の良い合成培地は知られていないので、合成培地の検討をまず行っている。これまでに報告された全ゲノム配列からアミノ酸代謝、ビタミン代謝などに関わる遺伝子群を同定し遺伝子が欠失している栄養素の同定を行い、その情報を基に合成基礎培地の作成を目指している。 4.A群レンサ球菌のなかで特に病原性が強いと考えられるM1型の劇症型感染由来株について、病原因子である種々の菌体外蛋白の発現を調節する遺伝子の一つであるアンチターミネーター遺伝子のノックアウト株作成を行った。現在その変異株の性質を解析中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] NAKANO M.: "An outbreak of neonatal toxic shock syndrome-like exanthematous disease (NTED) caused by mathicilliin resistant Staphylococcus aureus (MRSA) in a neonatal intensive care unit"Microbiol. Immunol. 46. 277-284 (2002)
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[Publications] HASEGAWA T.: "Cloning and characterization of two novel DNases from Streptococcus pyogenes"Arch. Microbiol. 177. 451-456 (2002)
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[Publications] SHIJUKU T.: "Expression of chaA, a sodium ion extrusion system of Escherichia coli, is regulated by osmolarity and pH"Biochimica et Biophysica Acta. 1556. 142-148 (2002)