2004 Fiscal Year Annual Research Report
TNF/TNF受容体ファミリー分子の生理的・病理的機能の解析
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14370117
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
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Keywords | TNF / Fas / FasL / TRAIL / DR5 / TWEAK / Fn14 / CD27 / CD70 / OX40 / 4-1BB / CD30 |
Research Abstract |
(1)TNF受容体下流のシグナル分子であるTRAF2及びTRAF5を欠損したマウス胎仔線維芽細胞においては、TNF刺激後にSOD2等の抗酸化酵素の誘導が低下しており、活性酸素の集積によりネクローシスに至ることを示した。(2)Fas/FasL結合部位の立体構造モデルに基づいて、両者の結合を阻害する環状ペプチドを作製し、ConA肝炎の抑止に有効であることを示した。(3)T細胞特異的にFasを欠失させたマウスにおいてはFasL依存性の肺線維症が起こり、Fas/FasLを介した活性化T細胞の除去が炎症の抑止に重要であることを示した。(4)未熟樹状細胞はTRAILによるアポトーシスに感受性であり、NK細胞上のTRAILを一時的にブロックすることによって抗原を負荷した樹状細胞のワクチン効果を増強しうることを示した。(5)がん細胞におけるNF-κB活性化の阻害がTRAIL感受性を高めるのに重要であることを示した。(6)細胞死誘導性のマウスTRAIL受容体(mDR5)に対する抗体が、TRAIL受性腫瘍を一過性に退縮するのみならず、二次的に腫瘍特異的なCTLを誘導してTRAIL抵抗性変異体をも排除することを示した。(7)肺胞上皮細胞あるいは皮膚上皮細胞上のFn14を介して、TWEAKがIL-8やGM-CSFあるいはRANTESの産生を誘導することを示した。(8)HIV感染樹状細胞によるCD4陽性T細胞死にTNF, FasL, TRAIL, TWEAKが関わることを示した。(9)CD27/CD70が、活性化樹状細胞によるCD4陽性T細胞非依存性のCD8陽性T細胞活性化、及び、CD28非依存性のCD8陽性T細胞による移植心拒絶に関与することを示した。(10)OX40/OX40Lが、CD28及びCD154非依存性の皮膚移植片拒絶に関わることを示した。(11)4-1BB/4-1BBLが、移植心の拒絶に関わることを示した。(12)CD30/CD30Lが、CD4陽性T細胞依存性のGVHD、及び、M.avium感染抵抗性に関わることを示した。
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Research Products
(6 results)