2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト培養動脈内皮細胞でのNOS遺伝子多型の蛋白機能への影響に関する分子疫学的研究
Project/Area Number |
14370123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岸本 拓治 鳥取大学, 医学部, 教授 (00116394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉悦 明彦 鳥取大学, 医学部, 助手 (70248483)
岡本 幹三 鳥取大学, 医学部, 講師 (40032205)
尾崎 米厚 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10325003)
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Keywords | 一酸化窒素合成酵素 / 遺伝子多型 / 初代培養 / 内皮細胞 / 蛋白機能 / 分子疫学 |
Research Abstract |
多人数臍帯由来のヒト初代培養動脈内皮細胞を用いて内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の遺伝子多型Glu298Asp(アミノ酸コドン298におけるグルタミン酸のアスパラギン酸への変異)を同定するとともに、遺伝子多型Glu298Aspがその遺伝子発現やeNOS蛋白質にどのような機能的影響を与えるのか明らかにすることを目的に研究を実施している。また、本研究に関する倫理的配慮については当大学の倫理審査委員会の審査承諾を得た。 現在、9名の妊婦よりインフオームドコンセントを得て入手した分娩直後の臍帯動脈より初代培養を実施し、ヒト培養動脈内皮細胞を得ている。それぞれの個人由来別のヒト培養動脈内皮細胞は順調に継代培養されており、各代数の細胞は液体窒素に保存し実験に使用できるシステムを確立した。9名の遺伝子形はGlu/Gluのホモ接合体が8名で、1名のみGlu/Aspのヘテロ接合体であった。Glu/GluとGlu/Aspの細胞を用いてRT-PCR(reverse transcription -polymerase chain reaction)法を実施し、eNOS遺伝子のmRNA発現を観察したが有意な差は見られなかった。また、Griess法によりNO産生能も観察したが有意な差は認められなかった。 今後、初代培養症例数を増やし、各遺伝子形の症例数を充分数得るように研究を継続する。そして、統計的処理が可能な充分数の症例を用いて、遺伝子多型Glu298Aspがその遺伝子発現やeNOS蛋白質にどのような機能的影響を与えるのか明らかにする分子疫学的研究を遂行したい。
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