2004 Fiscal Year Annual Research Report
頭蓋骨の任意の点からヒトの脳機能・診断が行える超音波システムの開発
Project/Area Number |
14370284
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
畑 豊 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20218473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 克哉 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00295750)
小橋 昌司 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00332966)
柳田 敏雄 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (30089883)
喜多村 裕理 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (90294074)
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Keywords | 医用画像装置 / 超音波 / 頭蓋骨 / 画像処理 / ファジィ論理 / 脳科学 / 信号処理 / リアルタイムシステム |
Research Abstract |
本年度の研究計画は以下のとおりである。 研究1:超音波の受信・送信の角度を自由に設定できる超音波プローブの開発研究 研究2:3年間の研究全体のまとめ 研究1に関しては以下のとおりである。 中心周波数が1MHzの超音波プローブを3つ用いて異なる3つの方向に同時に超音波を照射・受信できる多方向照射プローブを開発した。この多方向照射プローブを測定したい物体面に並行に操作して常に3つの方向の画像データを取得し、その結果得られた3つの画像を1つの画像に合成することで画像化の精度向上を試みた。実際に、このシステムを用いて5つの大きさの溝(深さ:15mm、10mm,7mm,5mm,3mm)を入れた鋼のファントムに関して基本的なデータを取得した。その結果、このファントムに関しては溝の深さ15mmで平均誤差3%、深さ10mmで平均誤差1.3%、深さ7mmで平均誤差4.3%、5mmで誤差平均6.6%、3mmで誤差平均11.0%の結果を得た。これにより、誤差11%以内で画像化できることがわかった。更に、実際の脳モデルに近づけるために、鋼のファントムの上に骨を模擬したパイプおよびゴム版(厚さ:5mm)をかぶせた実験も行った。その結果、パイプがある場合では誤差の平均値がほぼ10%以内、ゴム版がある場合では誤差の平均値がほぼ7%以内で画像化できることを確かめた。 研究2に関しては、全員で研究全体のまとめを行った。今後の研究課題を以下の3つとした。 1.脳溝等、複雑な脳形状の画像化 2.血管、脳実質等の頭蓋骨内に存在する脳物質の同定 3.多方向照射プローブによる画像化精度の更なる向上と精度の検証
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Research Products
(2 results)