2004 Fiscal Year Annual Research Report
補助人工心臓システムの携帯性と抗血栓性向上及び完全体内埋め込み化の早期実現研究
Project/Area Number |
14370369
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
本間 章彦 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室員 (20287428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築谷 朋典 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室員 (00311449)
武輪 能明 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (20332405)
巽 英介 国立循環器病センター研究所, 研究評価室, 室長 (00216996)
妙中 義之 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 部長 (00142183)
高野 久輝 国立循環器病センター研究所, 副所長 (60028595)
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Keywords | 補助人工システム / 体内埋め込みシステム / 携帯型システム / 小型外部駆動装置 / 電気油圧駆動方式 / 監視警報安全機構 / 血液ポンプ / コンプライアンスチャンバー |
Research Abstract |
電気油圧駆動方式体内埋め込み型補助人工心臓(EHVAD)システムの試作を行い、慢性動物実験によるin vivo評価を行った。動物実験用EHVADシステムは血液室と油室からなるダイアフラム型血液ポンプ、空気室と油室からなるコンプライアンスチャンバ、血液ポンプとコンプライアンスチャンバへ交互にシリコンオイルを送る油圧アクチュエータから構成され、一番大きな箇所でのサイズは130mm×165mm×65mm、容積は660mL、重量は1160gとなった。体重61〜67kgの3頭の仔牛の左胸壁皮下へ本ユニットを埋め込み、コンプライアンスチャンバ空気室内のエアーを体外へ逃すためのエアーホースとドライブラインが皮膚を貫通し、体外の駆動装置と接続された。一頭において12日間の生存記録を得て、他の一頭は現在実験継続中である。実験期間中、動物の血行動態は良好に保たれ、バイパス流量は4L台、消費電力は7〜8W程度で維持された。アクチュエータ部分の発熱も40℃近傍で維持された。 また新規開発のヘパリン化材料による抗血栓性処理方法の開発、新規材料による皮膚貫通装置の開発もあわせて行った。皮膚貫通装置については山羊を用いた慢性動物実験において1年間の消毒なしでの管理実績を得た。 さらに解剖学的適合性に優れた人工臓器システムの開発を目的として、患者の胸腔CT画像から3次元イメージをコンピュータ上に構築し、人工臓器の体内埋め込みシミュレーションを行うための技術開発を行った。本シミュレーション技術により残存組織との結合に優れ、周辺臓器を圧迫しない体内埋め込みパーツの形状について術前に検討を行うことが可能となった。
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Research Products
(6 results)