2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370384
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
廣瀬 哲朗 京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (00314279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中辻 憲夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (80237312)
山岡 義生 京都大学, 医学研究所, 教授 (90089102)
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Keywords | ヒト肝幹細胞 / 間葉系細胞 / 肝幹細胞特異的表面抗原 / 分化誘導 / サブクローニング |
Research Abstract |
本研究に着手するまでに、我々は実験動物において、内胚葉系細胞に高いgreen fluorescent protein (GFP) 発現を示すトランスジェニックマウスを利用することで、マウス成体肝から肝幹細胞を同定・分離し、さらに肝幹細胞特異的な細胞表面抗原の検索を行ってきた。その結果、現在ではマウス肝幹細胞特異的な細胞表面抗原となりうる特異的発現遺伝子を同定しつつある一方で、その中には既知の遺伝子の他に未知遺伝子配列が含まれていたため、これらの未知の遺伝子が肝幹細胞特異的マーカーとして利用可能かどうかを、肝幹細胞と成熟肝細胞との間で遺伝子発現や蛋白発現を比較検討している。さらに、これらマウス表面抗原のDNA配列をPCRで増幅後プラスミドにサブクローニングし、ヒトホモローグのDNA配列を検索中である。一方、ヒト成人肝組織を用いた実験では、我々が胎仔および成体マウスで確立した肝幹細胞を高効率に分離する手法を用いることで(安近らHepatology 2000)(東らHepatology 2003 in press)、ヒト肝幹細胞を濃縮分離出来ることは確認した。しかし、その後のマウスにおける実験結果から、この手法で分離された細胞集団は既知の表面抗原を用いることで肝幹細胞のみならずいくつかの集団に分類されることが確認され、その細胞集団の内で間葉系細胞と考えられる一つの細胞集団は肝幹細胞の分化・成熟化に重要な役割を果たすことを解明しつつある。このため、ヒトにおいても肝幹細胞が分離された後に、成熟肝細胞への分化誘導には同様の間葉系細胞との共培養などが必要と考えられるため、現在マウスにおけるこの間葉系細胞の分離及び特性解析をおこなっている。この様に、マウスにおける肝幹細胞特異的表面抗原の特定、及び成熟肝細胞分化の手法が確立されつつあることから、引き続きヒト肝幹細胞特異的表面抗原の同定及び肝幹細胞から成熟肝細胞への分化誘導法の確立を目的として研究を継続している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasuchika K, Hirose T, et al.: "Establishmen of efficient gene transfer system for mouse fetal hepatic progenitor cells"Hepatology. 6. 534-543 (2002)
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[Publications] Azuma H, Hirose T, et al.: "Hepatic progenitor cells from adult mouse liver"Hepatology. (in press). (2003)