2002 Fiscal Year Annual Research Report
レシピエント骨髄由来平滑筋前駆細胞を標的とした移植心冠動脈内膜肥厚の遺伝子治療
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14370407
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
広瀬 一 岐阜大学, 医学部, 教授 (20101272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 尚 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90303495)
森 義雄 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (40220032)
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Keywords | 平滑筋前駆細胞 / 移植心冠動脈内膜肥厚 / 遺伝子導入 / 非ウイルスベクター |
Research Abstract |
本研究の目的は、非ウイルスベクター法のひとつであるDNAコーテイング金粒子カウンターショック法を用いて移植心への遺伝子導入を行うことにより、冠動脈内膜肥厚の抑制をはかることである。本年度は、DNAコーテイング金粒子カウンターンヨック法による移植心局所への遺伝子導入を行うための基礎的データの収集のため以下の研究を行った。 1)in vitroにおけるDNAコーテイング金粒子カウンターショック法を用いたGFP遺伝子導入および遺伝子発現の確認 DNAコーティングプロトコールを用いてGFP遺伝子を金粒子表面へコーテイングし、in vitroにて遺伝子導入装置(PDS-1000/He システム・BIO-RAD)によりCOS細胞へ遺伝子導入を行った。その遺伝子発現量および発現期間についてELISA法、蛍光顕微鏡下で確認した。 2)in vivoにおけるDNAコーテイング金粒子カウンターショック法を用いたGFP遺伝子導入および遺伝子発現の確認 ラットドナー心を摘出後、保存中に上記のごとく金粒子表面へコーテイングしたGFP遺伝子をカウンターショック法を用いて遺伝子導入し、同系ラットの頚部へ異所性心移植を行った。移植後3日目に移植心を摘出し、GFP発現を確認した。同時に発現量および発現期間の検討を行った。 これまでの研究で、NAコーテイング金粒子カウンターショック法による移植心局所への遺伝子導入が可能であることが確認された。今後は本研究での機能性遺伝子であるTIE2-Ig遺伝子を作製し、ラット慢性心移植モデルを用いて移植心の生着期間および冠動脈内膜肥厚の抑制効果が得られるか否かを検討し、さらにはブタなどの大動物実験系へ応用していく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Y.Umeda, H.Hirose, S.Yoshikawa, Y.Matsuno, Y.Fukumoto, T.Nitta, Y.Iida, H.Takagi, Y.Mori, D.Liddicoat, J.Miyazaki, A.Kosugi, H.Hirose: "Nonviral Gene Gun-Mediated CTLA4-Ig Gene Transfer for Modification of Donor Organs"Transplantation Proceedings. 33. 243-245 (2001)
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[Publications] Y.Matsuno, H.Iwata, S.Yoshikawa, Y.Umeda, Y.Iida, H.Takagi, Y.Mori, J.Miyazaki, A.Kosugi, H.Hirose: "Suppression of Graft Coronary Arteriosclerosis by Gene Gun-Mediated CTLA4-Ig Gene Transfer"Transplantation Proceedings. 34. 2619-2621 (2002)
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[Publications] Y.Umeda, H.Iwata, S.Yoshikawa, Y.Matsuno, T.Marui, Y.Iida, H.Takagi, Y.Mori, J.Miyazaki, A.Kosugi, H.Hirose: "Gene Gun-Mediated CTLA4Ig-Gene Transfer for Modification of Allogeneic Cardiac"Transplantation Proceedings. 34. 2622-2623 (2002)