2003 Fiscal Year Annual Research Report
TM4SF複合構成体の機能の解析とその遺伝子治療による肺癌の進展転移の抑制
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14370421
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
三宅 正幸 財団法人田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 研究員 (90250076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 登 財団法人田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 主任研究員 (00283169)
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Keywords | TM4SF / AAH / MRP-1 / CD9 / KAI1 / CD82 / PETA3 / CD151 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、肺癌の樹立細胞株を増やしていった。我々は、前実験から株化細胞を樹立する際、このコラーゲンゲルにマトリジェルを50%の割合で混合したものが最も効率が良いことを見つけ出していたが、これに患者血清を10%混合すると更に株化が容易であるとが判明した。今回、AAH3種をこの方法で培養を行ったが、初代培養もコラーゲンゲル中では成功し、その後ほぼ株化に近い10代培養にまで成功した。この株を用い検討したところ、MRP-1/CD9、KAII/CD82の異常は認められなかった。一方、PETA3/CD151は弱発現していた。次に、I期肺癌は7例で細胞株の樹立に成功し、II期肺癌はやはり6種、またIII期肺癌は化学療法を術前に行っているものを5例試みたが、壊死に陥っている部分が多く、結局3例しか昨年の樹立した株に加えて、樹立することができなかった。次いでIV期肺癌は転移部より標本を採取し3種の細胞株の樹立に成功した。そこで、MRP-1/CD9、KAI1/CD82、PETA3/CD151について複合体の解析を行った。I期では前2者が発現していたが、PETA3/CD151は弱発現のみを示した。II期細胞株ではKaI1/CD82が減弱しているものが5例、MRP-1/CD9が減弱しているものが1例、それに比べてPETA3/CD151は1例に強発現を新たに認めた。次に、III期肺癌ではKAII/CD82のみが減弱しておりMRP1/CD9,PETA3/CD151は発現していた。またIV期の転移細胞株ではすべてにおいてPETA3/CD151の発現が優位を示した。これらのことから、MRPT1/CD9、KAI1/CD82が転移抑制遺伝子としての性格を持ち、一方PETA3/CD151が転移促進遺伝子としての性格を持っていることが明らかになり、これらのバランスにより転移が発生していくものと考えられた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Ikeda, N. et al.: "Clinical Significance of Aminopeptidase N/CD13 Expression in Human Pancreatic Carcinoma."Clinical Cancer Research. 9. 1503-1508 (2003)
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[Publications] Hashida, H. et al.: "Clinical Significance of Transmenbrane 4 Superfamily in Colon Cancer."British Journal of Cancer. 89. 158-167 (2003)
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[Publications] Ding, Y. et al.: "Association of CC cChemokine Receptor 7 with Lymph Node Metastasis of Esophageal Squamous Cell Carcinoma."Clinical Cancer Research. 9. 3406-3412 (2003)
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[Publications] 三宅正幸: "肺癌の生物学的予後因子"呼吸器疾患を探る-腫瘍編-. 22-26 (2003)
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[Publications] 石田久雄 et al.: "癌の封じ込めによる肺切除適応の拡大 Enlargement of application for lung cancer surgery based on Metastasis prevention."外科治療. 90. 85-86 (2003)
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[Publications] Hattori, N. et al.: "The plasminogen activation system reduces fibrosis in the lung by a hepatocyte growth factor-dependent mechanism."American Journal of Pathology. 164. 1091-1098 (2004)
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[Publications] 三宅正幸 et al.: "これだけは知っておきたい-遺伝子医学の基礎知識"メディカル ドゥ. 7 (2003)