2003 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管攣縮におけるRho-Kinaseの役割と吸入麻酔薬の影響
Project/Area Number |
14370482
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
冨士原 秀善 福井大学, 医学部, 助教授 (20251803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 悟 福井大学, 医学部, 教授 (30116751)
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Keywords | Rho-kinase / プロテインキナーゼC / 細胞内カルシウム |
Research Abstract |
脳血管平滑筋収縮機構を明らかにするために、今までにブタ脳血管収縮において、1)収縮のカルシウム感受性の亢進の機序として、低分子量GTP結合タンパクRhoAおよびその効果器の一つであるRho-kinaseを介する機序が存在していること、2)ブタ脳血管にも、RhoA, Rho-kinase, RhoGDIが存在することが解った。 さらに、少なくとも、もう一つの血管収縮の情報伝達経路の1つである、PKCについて、いずれのisoenzymeが関わっているのかをWestern Blotting法により検索し、ブタ脳血管において、PKCのうち、特にα,βI,βIIが顕著に存在していることが解った。しかし、これらのisoenzymeがどの程度、ミオシン脱リン酸化酵素の活性に関わっているのか、結果として、ミオシン軽鎖のリン酸化に関わっているのかは不明である。 そこで、2次元電気泳動法によるミオシン軽鎖のリン酸化レベルの定量化を目的として、1次元目の等電点電気泳動をpH3-10で行い、引き続き、2次元目を12%SDSポリアクリルアミド電気泳動により行い、ゲルの銀染色により、出現する蛋白質のスポットの再現性を検討した。使用している組織量(ブタ脳血管)の制限から、定量に十分なスポットの再現性が得られなかった。今後、1次元目の等電点電気泳動を開始する前の、組織量、ゲルへの負荷条件の検討を行い、より狭いpH領域での1次元目の等電点電気泳動を行う予定である。 さらに、2次元目の電気泳動後、PVDF膜等にタンパクを転写し、Western Blotting法もあわせて行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yoshikazu Yasuda: "Orexin A elicits arousal electroencephalography without sympathetic cardiovascular activation in isoflurane -anesthetized rats"Anesthesia and Analgesia. 97・6. 1663-1666 (2003)
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[Publications] Toshiyuki Tobita: "Diagnosis of spinal disease with ultrafine flexible fiberscope in patients with chronic pain"Spine. 28・17. 2006-2012 (2003)
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[Publications] Toshiyuki Tobita: "The effects of isoflurane on conditioned inhibition by dorsal column stimulation"Anesthesia and Analgesia. 97・2. 436-441 (2003)
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[Publications] Chaoran Wu: "Different expression patterns of Bcl-2, Bc-xland Bax proteins following sublethal forebrain ischemia in C57Black/Crj6mouse striatum"Stroke. 34・7. 1803-1808 (2003)