2003 Fiscal Year Annual Research Report
サイクリックGMP関連遺伝子導入による実験的肺高血圧治療
Project/Area Number |
14370484
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
丸山 一男 三重大学, 医学部, 教授 (20181828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 誉 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (90231993)
丸山 淳子 三重大学, 医学部, 講師 (50263017)
三谷 義英 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (60273380)
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Keywords | ANP / 肺高血圧 / nitric oxide / 低酸素 |
Research Abstract |
ANP遺伝子をセンダイウイルスエンベロップ(大阪大学金田教授)に組み込み、経気管的に肺に導入した。遺伝子導入3日後に肺組織のANPに対するPCRを行い遺伝子導入の成否を確認した。一回の実験で14匹のラットにANP遺伝子を組み込み、3匹の肺について、PCRを行い、少なくとも一匹にはANPの発現が認められた場合に、この14匹について遺伝子導入が成功していると判断し、残りの5匹をコントロールとし、6匹を低酸素(0.5気圧、10%酸素)に暴露した。ANPの発現が認められなかった肺の部分にはANP遺伝子が到達できず、PCR用の検体部分でANPが認められなかったということである。一方、PCRで3匹ともANP発現が認められなかった場合、ベクターに問題があったと判断し、この実験群は遺伝子導入不成功と判断した。遺伝子導入が成功していると判断された実験群のうち、PCRに供しなかった残り11匹のラットを低酸素暴露群とコントロール群に分けた。低酸素暴露孝して、0.5気圧(10%酸素)に10日間暴露した。低酸素暴露により、平均肺動脈圧は18mmHgから37mmHgに上昇した。ANP遺伝子導入群では、肺動脈圧の上昇が30mmgに有意に抑制されていた。直径100〜200μmの小筋性動脈の中膜の外径に対する割合は、正常ラット2.5%から低酸素暴露で3.5%に上昇したが、低酸素暴露ANP遺伝子導入ラットでは2.6%に有意に抑制されていた。まとめると、ANP遺伝子導入ラットでは、慢性低酸素暴露による肺高血圧と肺高血圧血管病変の発生が抑制された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Amono H, et al.: "Target validation in hypoxia-induced vascular remodeling using transcriptome/metabolome analysis"The Pharmacogenommics Journal. 3. 183-188 (2003)
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[Publications] Jiang BH: "Correlation of inhaled nitric-oxide induced reduction of pulmonary artery pressure and vascular changes"Eur.Respir.J.. 20. 52-58 (2002)
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[Publications] 丸山一男: "肺高血圧症の血管病変と活性酸素・フリーラジカル"ICUとCCU. 27. 691-698 (2003)