2004 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔関連薬剤のヒト胎盤通過性とそれに影響する因子の解析
Project/Area Number |
14370498
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
太城 力良 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20107048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 三郎 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00144254)
上農 喜朗 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30289061)
奥谷 龍 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90204122)
柳本 冨士雄 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40368543)
植木 隆介 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10340986)
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Keywords | 胎盤潅流モデル / ヒト / 麻酔薬 / 薬物動態 / 胎盤移行 / 局所麻酔薬 / プロポフォール |
Research Abstract |
クーロアレイ3次元電気化学(ECD)検出システム(4チャネル)を購入し、局所麻酔薬ropivacaine、bupivacaine、lidocaine、mepivacaineの微量定量法の確立に従事した。従来、これらの薬剤はHPLCの検出器としてUVを使用しておりECDによる検出の報告はなかった。検出条件の設定に時間を費やしたがようやく0.2ml試料での検出が可能となった。ただし、bupivacaineラセミ体とlevobupivacaineの分離測定は出来ていないし、ECDでの分離測定は困難であった。 現在、pH変化に伴うタンパク結合率(アルブミン、新鮮凍結血漿)の変化についてのデータを得た。すなわち、局所麻酔薬はそのpKaと溶液pHにより荷電型と非荷電型の比率が決定されるが、血漿タンパクに結合するのは非荷電型のみで、タンパクへの結合はそのブンゼン係数に従うと仮定してよいのか、また、タンパクへの結合飽和が臨床濃度の薬剤で生じうるのかを探索中である。なお、局所麻酔薬は血漿中のアルブミンよりはα1-acid glycoprotein(AAG)に結合するとされているので、当初のタンパク液としてはヒト凍結血漿を用いる。 ヒト胎盤潅流モデルを用いた胎盤移行のデータについての研究に着手した。この場合、実施する条件は、(1)母体側潅流液のタンパク濃度変化・pH変化・潅流液流速の変化、(2)胎児側潅流液のタンパク濃度変化・pH変化・潅流液流速の変化であり、拡散移行の標準物質としてはアンチピリン、タンパク結合物質としてはインドシアニングリーンを用いて実験を実施中である。
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Research Products
(2 results)