2003 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌におけるDNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子および遺伝子周囲変異の検討
Project/Area Number |
14370513
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉弘 悟 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40284260)
松山 豪泰 山口大学, 医学部, 助教授 (70209667)
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Keywords | 前立腺癌 / ラテント癌 / ゲノム一次構造異常 / array CGH / ZD1839 / LNCaP / PC3 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
本研究の第1の目的は剖検で発見された潜在癌と臨床の場で治療された顕性癌における前立腺癌のゲノム一次構造異常を比較検討することである。これまで27例の未治療顕性前立腺癌をCGH法にて解析し、7番染色体長腕および8番染色体長腕のコピー数増加、8番染色体短腕の欠失が進行前立腺癌に多く、13番染色体長腕の欠失頻度がこれまでの欧米の報告に比べ有意に低いことを報告した(Matsuda, K. et al. Cancer Genet. Cytogenet. 2004,in press)。またマイクロアレイによるCGH法をもちいて11例の顕性前立腺癌における染色体上283領域の網羅的解析を行い、従来のCGH法との比較をおこなった。その結果コピー数の減少(欠失)した領域におけるマイクロアレイ法とLOH解析との一致率は従来のCGH法とLOH解析との一致率に比べ、有意に高率であった(93% vs. 72%)ことを報告した(Yano, S. et al. Cancer Genet. Cytogenet. 2004,in press)。 本研究の第2の目的は抗EGFR (epidermal growth factor receptor)抗体阻害薬(ZD1839)の抗腫瘍効果を継代前立腺癌細胞株(LNCaP, PC3,DU145)を用いて検討し、その効果発現のメカニズムをDNAマイクロアレイ法を用いて検討することである。これまでにin vitroモデルにおける細胞増殖曲線の検討でZD1839は3株とも1μM,10μMの濃度でコントロール群に比べ有意の増殖抑制効果を認めたが、その効果はDU145,LNCaP, PC3の順であった。また薬剤添加(10μM)前と4時間、12時間後の遺伝子発現をマイクロアレイ法により検討した結果、キャラクターの異なる3株は時間依存性に共通のクラスターを形成し、4時間接触では多数の遺伝子発現の抑制、12時間接触では発現の亢進が共通した特徴であった。今後細胞株間の個々の遺伝子発現の差を比較解析し、その主となるシグナル伝達系経路の解析や臨床の前立腺癌におけるZD1839の有効症例の予測が可能であるかを検討の予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Matsuda, K. et al.: "DNA sequence copy number aberrations in Japanese prostate cancers : a comparison of CGH data between Japan and European countries"Cancer Genet.Cytogenet.. (in press). (2004)
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[Publications] Yano, S. et al.: "Accuracy of array CGH technique in detecting DNA copy number aberrations comparison with conventional CGH and LOH analysis in prostate cancer"Cancer Genet.Cytogenet.. (in press). (2004)