2002 Fiscal Year Annual Research Report
女性生殖器癌における血管新生と腫瘍休眠療法に関する研究
Project/Area Number |
14370528
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
藤本 次良 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80199372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉舎 輝彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (70079870)
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Keywords | 女性生殖器癌 / 転移 / 血管新生 / 血管新生因子 / 転写因子 / 血管新生阻害薬 / 腫瘍休眠療法 |
Research Abstract |
女性生殖器癌において最も予後と関連する癌の進展様式は子宮頸癌におけるリンパ節転移、卵巣癌における腹膜播腫、子宮内膜癌における筋層浸潤である。子宮頚癌リンパ節転移巣におけるthymidine phosphorylase (TP)は血管新生を介し腫瘍の増殖進展に働き、予後因子となることがわかった。したがって、TPの基質である5FUの前駆体は増殖進展に関与する血管新生能を制御し、奏効すると考えられる。また、血清TPはどの組織型の症例に対しても良い腫瘍マーカと成り得ることがわかった。また、腫瘍内に浸潤してくるマクロファージから分泌されるinterleukin(IL)-8も血管新生因子として増殖進展と関与し、予後と相関することがわかった。さらに、ETS-1はIL-8やTPとリンクして、血管新生を介し腫瘍の増殖進展に働くことがわかった。このことから子宮頚癌における血管新生を制御するために血管新生因子だけでなく、転写因子を標的にする戦略も耐性を妨げ、効率的であると考えられた。卵巣癌腹膜播腫巣におけるvascular endothelial growth factor (VEGF))の発現が血管新生を介した増殖進展に働き、予後因子になることがわかった。さらに、ETS-1の発現も同様であった。したがって、VEGFおよびETS-1は増殖進展に関与する血管新生のインディケターとなると考えられ、抗VEGF抗体や抗VEGF受容体のtyrosine kinase inhibitorやETS-1を標的にする戦略も奏効すると考えられた。子宮内膜癌において、筋層浸潤とともにIL-8が飽和状態まで誘導され、血管新生を介した増殖進展に働くことがわかった。また、分化型においてはETS-1はVEGFと、低分化型においてはETS-1はbasic fibroblast growth factor (bFGF)とリンクして血管新生を仲介していた。しかしながら、現時点では筋層浸潤にともなう血管新生を直接抑制する戦略はないが、分化度を加味した戦略も重要であることがわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Clinical implications of expression of ETS-1 related to angiogenesis in uterine endometrial cancers"Ann, Oncol.. 13. 1605-1611 (2002)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Clinical implications of expression of ETS-1 related to angiogenesis in uterine cervical cancers"Ann, Oncol.. 13. 1598-1604 (2002)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Expression of oestrogen receptor-α and -β in uterine endometrial and ovarian cancers."Eur. J. Cancer. 38(Suppl 6). 74-75 (2002)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Clinical implications of the expression of estrogen receptor-α and -β in primary and metastatic lesions of uterine endometrial cancer"Oncology. 62. 269-277 (2002)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Clinical implications of expression of interleukin-8 related to myometrial invasion with angiogenesis in uterine endometrial cancers"Ann. Oncol.. 13. 430-434 (2002)
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[Publications] Fujimoto J, et al.: "Clinical implications of expression of vascular endothelial growth factor in metastatic lesions of ovarian cancers"Br. J. Cancer. 85. 313-316 (2001)