2003 Fiscal Year Annual Research Report
グリーンマウス受精卵を用いた胎盤形成時の胎児細胞と母体細胞の相互作用に関する研究
Project/Area Number |
14370532
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田坂 慶一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50155058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 正浩 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00294091)
大道 正英 山形大学, 医学部, 講師 (10283764)
坂田 正博 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10260639)
武田 卓 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20301260)
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Keywords | ES細胞 / 卵 / グリーンマウス |
Research Abstract |
当該年度は寒天培地を用いて受精卵培養系を確立すべく実験をはじめた。マウス卵の培養については当研究室ですでに確立されているので、まず共培養の一方の要素であるES細胞のコラーゲンゲル上、あるいはコラーゲンゲル倍での補うまい培養の条件設定につき基礎検討を加えた。マウスES細胞は学内他教室から提供いただいたものを使用した。まずコラーゲンゲル上の培養において、ES細胞の維持について検討を加えたが、ES細胞はどのような培養条件にしても容易に分化することが判明し、ES細胞としての性質を継続維持させることが困難であり、培養条件の再検討が必要となった。次にコラーゲンゲル内での培養を試みたがこれもゲル内で特に培養条件が維持されにくい浸透度の低い内部での分化のコントロールが困難であった。この条件では今後ゲルに孔をあけることにより培養条件の均質化により無分化状態で維持する方法を検討する予定である。デジタル画像処理記憶装置蛍光顕微鏡はコラーゲンゲル内での条件設定の評価に有用であり、利用予定である。グリーンマウスの卵についてはマウスの体外受精に習熟する必要があったが、近年マウス子宮内に直接注入する方法の開発により簡便になった。すでに何回かの試行により妊娠可能な条件となった。クリーンマウス受精卵は他の研究室より供与される予定となった。以上の経過より研究の進展は予定よりやや遅れているがES細胞の立体培養計画率を待って当該計画を実行に移す予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Morishige, K., et al.: "Etidronate and hormone replacement therapy(HRT) for postmenopausal women with osteoporosis despite HRT"Arch Gynecol Obstet. 268. 105-106 (2003)
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[Publications] Nakatsuji, Y., et al.: "Epidermal growth factor enhances invasive activity of BeWo choriocarcinoma cells by inducing α2 integrin expression"Endocrine J. 50. 703-714 (2003)
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[Publications] Ohmichi, M., et al.: "Rapid changes of flow-mediated dilatation after surgical menopause"Maturitas. 44. 125-131 (2003)