2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370565
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
下村 嘉一 近畿大学, 医学部, 教授 (20162737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日比野 剛 近畿大学, 医学部, 講師 (60288917)
阿部 考助 近畿大学, 医学部, 講師 (00222646)
福田 昌彦 近畿大学, 医学部, 講師 (40218938)
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Keywords | Real time PCR / 角膜ヘルペス / 上皮型ヘルペス / 実質型ヘルペス / HSVゲノム / 活動期 / 鎮静期 / 内皮炎 |
Research Abstract |
対象と方法:上皮型角膜ヘルペス26例26眼、活動期実質型角膜ヘルペス21例21眼、鎮静期実質型角膜ヘルペス8例8眼、角膜ヘルペスによる遷延性角膜上皮欠損6例6眼、角膜内皮炎3例3眼の涙液、ぶどう膜炎6例6眼の前房水、角膜移植時に得られた角膜ヘルペスの既往のある角膜白斑6眼を対象とした。DNA抽出後にReal time PCR法を用い涙液、前房水、角膜中のHSVゲノムの定量を試みた。 結果:上皮型76.9%(平均4.7×10^6 copies/sample)、遷延性角膜上皮欠損83.3%(平均8.4×10^4 copies/sample)、活動期実質型角膜ヘルペス47.6%(平均3.2×10^6 copies/sample)、鎮静期実質型角膜ヘルペス、角膜内皮炎では0%であった。全例、臨床所見の改善に伴いゲノム数は減少し検出感度以下となった.ぶどう膜炎の前房水では1眼(16.7%)に3.82×10^5copies/ml検出された。角膜ヘルペスの既往のある角膜からは89.6%(平均2.0×10^3copies/mg)にHSVゲノムを検出した。 結論:活動期実質型角膜ヘルペス、角膜ヘルペスによる遷延性角膜上皮欠損、角膜ヘルペス既往眼の角膜内には相当数のHSVゲノムが存在している。
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