2002 Fiscal Year Annual Research Report
インプラント埋入後における周囲骨構造の予測システムの開発
Project/Area Number |
14370635
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 修澤 昭和大学, 歯学部, 講師 (00205048)
北川 昇 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80177831)
積田 正和 昭和大学, 歯学部, 助教授 (00138504)
赤川 安正 広島大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (00127599)
山縣 徹哉 昭和大学, 歯学部, 助手 (40317582)
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Keywords | インプラント / 骨質評価 / X線画像解析 / 三次元有限要素モデル / 予測システム / 周囲骨構造 / 二値化 / 海綿骨 |
Research Abstract |
インプラントの予後は,インプラント埋入後の周囲骨の状態に大きく左右され,皮質骨はもとより海綿骨によるインプラントの支持が極めて重要である.それゆえ、インプラント治療前に骨量,骨梁構造,骨の力学的特性といった海綿骨の骨質を把握することは意義深い.海綿骨の骨質評価としてこれまで,骨量にはCT装置が,骨梁構造にはCT装置がそれぞれ用いられてきたが,いずれも汎用性に劣り海綿骨の力学的特性との関係については不明のままである.そこで我々は,既に広く用いられている口内法X線写真に着目し,インプラント埋入予定部位の海綿骨力学的特性を簡便に推定できる手法の開発を目的として,口内法X線写真の画像解析から得られた評価パラメータとCT画像から作成した三次元有限要素モデルの解析結果から得られた力学的特性とを比較検討することを考えた.今年度は来年度行う検討に備えて以下の準備を行った. 1.ニホンザル成猿2頭の下顎第一,第二小臼歯および第一大臼歯を抜去,3ヵ月後に同無歯顎部を摘出,レジン包埋した. 2.これら4つの骨ブロックを口内法X線写真に準じた方法およびCT装置により撮影した. 3.口内法X線写真をスキャナーでコンピュータに取りこみ,皮質骨と下顎管の両者を含まない海綿骨領域を定め,これを上下および近遠心方向に4分割して関心領域(5×7mm)とした. 4.これらの領域の原画像より高周波および低周波ノイズを除去し,画像の二値化と骨格抽出を行った. 5.スライス厚80mmのCT画像から関心領域ごとに計16個の三次元有限要素モデルを作成した.
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Research Products
(1 results)