2004 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼における脳機能画像による賦活ネットワークの統合解析
Project/Area Number |
14370650
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
楠本 哲次 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70186394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
田中 昌博 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (60163573)
木村 公一 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (10161556)
高梨 芳彰 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40171459)
馬場 俊輔 先端医療センター, 再生医療研究部, 主任研究員 (40275227)
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Keywords | 咀嚼 / 脳機能 / fMRI / 脳磁図 / 言語優位半球 |
Research Abstract |
前年度まで開発を続けてきた,光ファイバーを応用した咬合力計を実験に応用してきたが,改良を加えることが必要であることが判明した.現在,不都合部の改良を行っている.来年度には改良が終了し,実験に応用できるものと思われる. Task方法を検討する上で行ってきた実験において,咀嚼運動時における大脳皮質賦活部位は,被検者の習慣性咀嚼側ならびに被検運動側に関わらず,左側のみ,もしくは両側に反応を認めた事が昨年度までの研究で判明していたが,本年度はさらに進めて行った.前記の結果について検討したところ,言語,特に発語を司るブローカ野に関連があると思われたため,被検者の言語優位半球側と咀嚼運動時における大脳皮質賦活部位との関係を研究した.fMRIを用いて言語優位半球側を判定するにあたり,しりとりタスクを行った.その結果,言語優位半球側が左側の被検者において,咀嚼運動による大脳皮質賦活部位は左側のみもしくは両側に認めた.また,言語優位半球側が右側の被験者において,咀嚼運動による大脳皮質賦活部位は両側に認めたが,言語優位半球側が左側の者とは反対に,大脳皮質の右側に広範囲かつ強い賦活を認めた.この事より,咀嚼運動による大脳皮質賦活部位は,言語優位半球側をかならず含むことが明らかとなった.そして,咀嚼と発語はその中枢において密接な関係があることが明らかとなった.現在咀嚼運動の咬合力の大きさによって,大脳皮質賦活部位に影響を及ぼすかどうかを検討している.
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Research Products
(1 results)