2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370661
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
原田 清 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30228639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸岡 豊 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10323726)
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Keywords | 仮骨延長法 / 骨形成 / 成長因子 |
Research Abstract |
仮骨延長法は手術侵襲が少なく確実な骨新生が期待できる点が長所であるが、骨延長後の骨形成が達成されるまでの2〜3ヶ月間は装置を装着してお<必要があり、治療期間が長期に及ぶ点が短所とされている。その欠点を解消する目的で、骨延長部位に微量電流を流したり、超音波をあてるなどの理学的方法が報告されているが、いずれも仮骨延長法の治療期間を短期で終わらせるための抜本的な改善策には至っていない。本研究ではこの仮骨延長法の短所を改善すべく、骨形成に関与する各種growth factorに着目し、骨延長部位に発現しているであろうと思われるこれらgrowth factorの同定ならびに骨延長部位への発現時期を分析・解明することで仮骨延長法の治療期間を短縮させることを目的としている。 本研究の今年度の研究計画は、ウサギ下顎骨の仮骨延長モデルを用いて骨延長部位に発現する各種growth factorをin situ hybridization法を用いて経時的に同定することと、同結果をふまえて骨延長部位に発現する各種growth factorを補う形で骨延長部位に投与し、骨延長部位の骨形成状態を評価するというものである。今までのところウサギ下顎骨の骨延長モデルは比較的再現性のよい状態で行われ、研究に必要なサンプルの供給は安定しているが、in situhybridizationについてはバックグランドの影響が強く、growth factorを同定するまでには至っていない。したがって現在は、in situ hybridizationではなく、骨延長部位の組織よりRNAを抽出し、これをPCRで増幅して発現しているgrowth factorの同定を試みているところである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Harada K., Higashinakagawa M.Omura K.: "Mandibular lengthening by distraction osteogenesis for treatment of obstructive sleep apnea syndrome : a case report"Cranio. 21(2). 61-67 (2002)
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[Publications] Harada K., Baba Y., Ohyama K., Omura K.: "Soft tissue profile changes of the midface in patients with cleft lip and palate following maxillary distraction osteogenesis : A preliminary study"Oral Surgery Oral Medicine Oral Pathology Oral Radiology & Endodontics. 94(6). 673-677 (2002)
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[Publications] Harada K., Ishii Y., Ishii M., Imaizumi H., Mibu M., Omura K.: "Effect of maxillary distraction osteogenesis on velopharyngealfunction : a pilot study"Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology, Oral Radiology, & Endodontics. 93(5). 538-543 (2002)