2003 Fiscal Year Annual Research Report
RIガイド手術における小型半導体ガンマカメラの有用性
Project/Area Number |
14370682
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
羽山 和秀 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (60120713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小村 健 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10334434)
阪原 晴美 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
土持 眞 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (20095186)
北川 雄光 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20204878)
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ:イギリス:オランダ / RIガイド手術 / センチネルリンパ節バイオプシー / リンパシンチグラフィ / 半導体ガンマカメラ / シンチレーションカメラ / CdTe |
Research Abstract |
本研究のため導入した臨床普及型RIガイド手術用半導体ガンマカメラの基本性能は解像力およびエネルギー分解能に優れており、Tc-99m 30MBqを入れたS字のファントームでは2秒の撮像時間で通常のシンチカメラよりも明瞭に描出が可能であった。本小型半導体ガンマカメラの有用性について動物を用いて検討した。健常な日本白色系家兎6羽を対象として、その頚部、前肢、後肢にTc-99m phytate注射液を18.5MBqづつ投与してリンパシンチグラフィを小型半導体ガンマカメラおよび高分解能角形ガンマカメラを用いて行ったところ、リンパシンチグラフィにより家兎の頚部領域、前肢領域、後肢領域の集積リンパ節が明瞭に認められた。その撮像時間は高分解能角形ガンマカメラで600秒程度のところ、小型半導体ガンマカメラでは15秒と短時間で画像を得ることができた。集積リンパ節の数は頚部領域のリンパ節がもっとも多く描出された。2時間後のstatic imageが最も明瞭に集積リンパを描出できた。dynamicリンパシンチグラフィでは頚部領域において最も多くリンパ流が確認できた。また、RI集積部位を摘出、フルオロ・イメージアナライザーにてオートラジオグラフィを施行し、そのイメージで集積を確認したのちオートウェルガンマシステムにて摘出物中のRI集積量を定量的に計測したところ注入のTc-99m phytateに対して一リンパ節あたりの平均集積%は0.15%であり臨床における集積%と類似した割合であり、家兎を用いた実験モデルは有用であることも検証された。以上よりリンパ節の描出、検出に利用可能で、センチネルリンパ節シンチグラフィ等の臨床応用に十分な性能を持っていると考えられた。現在、臨床における有用性の研究のため共同研究施設(浜松医科大学、東京医科歯科大学、慶応義塾大学、Canniesburn Hospital(イギリス)、The Netherlands Cancer Institute(オランダ)、John Wayne Cancer Center(アメリカ)との研究会議を開催して共同研究の詳細な内容について討議を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 土持 眞: "手術用小型半導体ガンマカメラの開発"日本歯科大学 歯学特集号. 90. 62-66 (2003)
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[Publications] 土持 眞: "核医学-最近の話題と今後の期待"映像情報Medical. 35. 968-975 (2003)
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[Publications] Makoto TSUCHIMOCHI: "A Prototype Small CdTe Gemma Camera for Radioguided Surgery and Other Imaging Applications"Eur J Nucl Med Mol Imaging. 30. 1605-1614 (2003)