2004 Fiscal Year Annual Research Report
RIガイド手術における小型半導体ガンマカメラの有用性
Project/Area Number |
14370682
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
羽山 和秀 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (60120713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土持 眞 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (20095186)
阪原 晴美 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
小村 健 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10334434)
北川 雄光 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20204878)
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ:イギリス:オランダ / RIガイド手術 / センチネルリンパ節バイオプシー / リンパシンチグラフィ / 半導体ガンマカメラ / シンチレーションカメラ / CdTe |
Research Abstract |
本研究に導入した臨床普及用小型半導体ガンマカメラ(以下CSSGCと略す)の基本性能は、プロトタイプ機と同様に、エネルギー分解能および空間分解能ともに通常のシンチカメラよりも優れていることが確認できた。このCSSGCの臨床における有用性を明らかにするために共同研究施設において臨床試用を行なった。各倫理委員会の承認を得てインフォームドコンセントの得られた患者を対象に臨床研究は行われた。口腔顎顔面部疾患116症例に対しシンチグラフィ(骨シンチ87例、唾液腺シンチ21例、リンパシンチ8例)をCSSGCおよび高分解能角形ガンマカメラを用いて行った。症例は悪性腫瘍67例、良性腫瘍4例、唾液腺腫瘍5例、唾石症4例、口腔内乾燥症6例、シェーグレン症候群4例、骨髄炎9例、顎関節症6例、その他11例である。CSSGCでは短時間に良好な画像を得ることが出来た。また半定量的指標としてRI集積部位と正常部位のcount比(T/BG比)を算出したところCSSGCでは、より短時間で通常のシンチカメラと同等の良好な値を示した。さらに乳癌(浜松医科大学:30-60秒撮像、慶應義塾大学:60秒撮像)、食道癌(慶應義塾大学:30秒撮像)、喉頭癌(慶應義塾大学:30秒撮像)、歯肉癌(東京医科歯科大学:30-60秒撮像、日本歯科大学:15-30秒撮像)および舌癌(日本歯科大学:15-30秒撮像)のセンチネルリンパ節イメージングを行ったところリンパ節が短時間に明瞭に描出された。また、乳癌(浜松医科大学:投与後24時間、30秒撮像)、喉頭癌(慶應義塾大学:投与後19時間、30秒撮像)では投与翌日の術中においてもセンチネルリンパ節を描出することができた。歯肉癌(日本歯科大学:投与後24時間、30秒撮像)および舌癌(日本歯科大学:投与後24時間、30秒撮像)においても投与翌日にリンパ節を描出することができた。小型、軽量であるCSSGCはリンパ節の描出や検出が短時間の撮像時間で可能で、センチネルリンパ節シンチグラフィ等のRIガイド手術の使用に十分な性能を持っており、さらに小臓器や体表の病変の診断機器としても活用できると考えられた。
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Research Products
(3 results)