2003 Fiscal Year Annual Research Report
口唇・口蓋裂患者における主に葉酸代謝関連遺伝子を中心とした解析
Project/Area Number |
14370684
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Research Institution | Aichi-Gakuin University |
Principal Investigator |
豊田 哲郎 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (10308786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 博雄 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70291763)
新美 照幸 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60291762)
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部, 特殊診療科, 教授 (90183532)
大林 修文 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (00322545)
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Keywords | 口唇裂 / 口蓋裂 / 口唇口蓋裂 / 葉酸 / MTHFR / 遺伝子 / ゲノム |
Research Abstract |
口唇・口蓋裂は日本人を含む黄色人種において500〜600名に1名と最も高率に発生する先天異常であり、遺伝的要因と環境的要因が複数関わって発現すると考えられ、初期発生過程に必要な栄養成分の不足が、本症発現原因の一つに数えられている。本症予防の見地から、遺伝要因を修飾し得る環境要因の発見は急務であり、本研究においては、主に葉酸の代謝に関与する酵素MTHFR (methyltetrahydrofolate reductase)を中心とした、環境要因に関わりの深い遺伝子の解析を行った。 1.遺伝子解析のための血液試料の収集 前年から引き続き、これまで保管している試料に加え、新たに当科外来にて、十分なインフォームド・コンセントを得た上で、本症患者の手術前後の血液検査の際の、残余の血液の提供を受けた。また、当科が中心となって実施している本症予防の試みの臨床調査において、本研究に理解と協力の得られた全国の本症多発家系の血液試料を収集するよう、依頼を行った。 2.血液試料からのDNA抽出 採取後そのままの血液や、濾紙にしみ込ませて常温にて保管していた試料より、QIAGEN社製、QIAamp DNA Blood Midi KitやDneasy Tissue Kit等を用いてDNAの抽出を行った。 3.葉酸代謝に関与するMTHFRの多型解析に関する実験 各種疾患との関連が報告されているMTHFRの多型の1つC677Tについて、本症との関連について、解析を行った。各種文献より、PCRのプライマーを検討し、ABI PRISM 3100-Avant Genetic Analyzerを用いたPCR産物のシークエンス解析により該当箇所が実際に増幅されている事を確認した後、制限酵素HinflによるPCR-RFLP法にてCC、CT、TTそれぞれの多型の検出を行った。TDT解析等を用いて、本症との関連について検討した。
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Research Products
(1 results)