2003 Fiscal Year Annual Research Report
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14370692
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
花田 晃治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90013979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 和宏 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40224266)
森田 修一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60157899)
高木 律男 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20143795)
毛利 環 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10251836)
朝日藤 寿一 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (90313519)
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Keywords | 口唇裂口蓋裂 / 多施設比較研究 / レトロスペクティブスタディ / プロスペクティブスタディ / ランダマイズド・コントロール・トライアル / 咬合状態の評価 / 口唇外鼻形態の評価 / 顎顔面形態の評価 |
Research Abstract |
本研究の研究期間は平成14年度から17年度の4年間で、本年度は2年目にあたる。 研究は口唇口蓋裂治療に関し従来の評価法や評価結果が科学的根拠に乏しいものが多く、信頼性にかけるものが多いことから、北欧で行われているような多施設の治療結果をなるべくバイアスを排除した方法で評価し、効果的で質の高い口唇裂口蓋裂治療を目指すことを目的とするものである。 平成15年度は側面および正面頭部X線写真による顎顔面形態、平行模型による咬合状態、顔面写真における口唇・外鼻形態および言語評価に関してレトロスペクティブな評価を中心に行った。 まず、5月に行われた第27回日本口蓋裂学会および10月に行われた第62回日本矯正歯科学会において「日本における片側性唇顎口蓋裂患者に関する多施設比較研究(Japancleft)」と題しシンポジウムを開催し、各評価項目に関し報告、討論を行った。12月から1月にかけて各研究分担者の協力を得て、新潟大学、東北大学、東京大学、昭和大学、愛知学院大学、大阪大学の6施設において、該当患者に関する資料採取を行った。この資料をもとに研究分担者が新潟大学に集まり各項目の評価を行った。その結果、各施設の治療法、治療体系の特徴が評価結果にあらわれているものの、レトロスペクティブな研究では資料採取に関しバイアスが排除しきれず限界があり、より科学的基盤に基づいた評価を行うためには、プロスペクティブな研究が必要であることがわかった。なおこの評価結果に関しては平成16年5月鹿児島で行われる日本口蓋裂学会で発表する予定である。
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